眠りの森講談社このアイテムの詳細を見る |
今回は、東野圭吾『眠りの森』を紹介します。美貌のバレリーナが男を殺したのは果たして正当防衛なのか?正当防衛なのか意図した殺しなのかを加賀恭一郎が追及するわけである。バレリーナのストイックさが際だっているなあという感じがします。一日練習をサボるとそれを取り戻すのが大変な世界なんだな。
加賀恭一郎は、真相を追究すると共に美女バレリーナの世界にどっぷりつかることになる。その中でも、浅岡美緒という女性に惹かれることになる。加賀は彼女を温かい視線で見守っているかのようなまなざしをしている。好きと言う気持ちと冷静に事件の真相を追究するという相反する気持ちを持つことになる。好きと言う気持ちが余りにも強すぎると、真実を曇らせることもある。正当防衛ならばいいなあと思っても、だんだんと真実が分かっていくともしかしたらという気持ちがよぎることになる。
本書は、バレリーナという独特の世界観を持つものを取り扱っていることから、ストイックだなとか閉じた世界だなという印象がある。その中でも、哀しい世界観ではあるけれども何か温かさを感じるのは、加賀恭一郎が浅岡美緒を見つめる視線の温かさを感じるからではないだろうか。
○2010/05/08追記
昔1993年に本書をモチーフにしたテレビドラマ(2時間ドラマ)があった。題名は「眠りの森の美女殺人事件」。加賀恭一郎役は山下真司だった。再放送をたまたま昨年みました。重要なところをかいつまんでいた感じで、そんなに本書の世界観を崩してなかったと思う。
配役はwikipediaより。
加賀恭一郎:山下真司
浅岡未緒:原田貴和子
梶田康成:河原崎建三
斉藤葉瑠子:永光基乃
高倉捜査本部長:名古屋章
当方からこちらへのTBが敵わず、コメントにて失礼致します。
この作品は加賀シリーズの中では、個人的に最も好きな作品です。ロマンスって良いですね!!
しかし読んだのは4年も前で。。。。
時間があれば
また読んでみたいなぁと思っています。
私も、同様で、加賀シリーズの中では、個人的に最も好きな作品です。この作品は美しいなあと思います。
これからもよろしくお願いします。
私も、加賀恭一郎シリーズの中ではいちばん好きですね。9月に加賀恭一郎シリーズ新刊『新参者』が刊行されます。楽しみに読んでみたいとおもいます。
これからもよろしくお願いします。
この作品、大好きです。
加賀シリーズは何冊か読んでいますが、この作品が今のところ1番好きです。
「新参者」刊行されましたよね。
気になっていますが、まだ未読です。
事件も気になりますが、未緒とのかかわりも気になります。
私も加賀シリーズ(新参者以外)は全て読んできましたが、この作品が一番いいと思っています。
「新参者」刊行されましたが、読むタイミングが合わないかなとおもいます。今年中には手に入れて読んでみたいとは思っています。
これからもよろしくお願いします。
テレビドラマになっていたのはまったく知りませんでした^^;
この事件のとき浅岡をかばったせいで、加賀は所轄に回されることになったはずですよね?!
テレビドラマは1993年らしいですね。リアルタイムに見た覚えはないですね。その頃東野圭吾という作家も知らなかったです。テレビドラマは、昨年たまたま金曜深夜に何気にテレビをつけていたらやっていたと言う感じでした。
>この事件のとき浅岡をかばったせいで、加賀は所轄に回されることになったはずですよね?!
→そうです。『新参者』の終わりのほうに、そういう件がありました。読んだときに、浅岡美緒の事件なのだろうなと思いました。
これからもよろしくお願いします。
ドラマ化しているとは知りませんでした。
もし再放送することがあるなら、是非観てみたいです。
加賀シリーズはまだゆっくり読んでいる最中なのですが、加賀の未緒に対する視線の温かさはとても好きです。
これからたくさんの本を読むと思いますが、この本の加賀は忘れられそうにありません。
ドラマ化されたのは、1993年で、約17年前ですね。
本書は、加賀恭一郎シリーズの中でも加賀の性格がよりいっそう表われているとおもいます。
これからもよろしくお願いします。