トライアル (文春文庫) | |
真保 裕一 | |
文藝春秋 |
今回は、真保裕一『トライアル』を紹介します。日本の4大ギャンブルの選手たちにスポットを当てた短編集です。テーマとしては家族について扱っているものが多かったです。特別によかったというわけではなかったですが、それなりによかったなあという印象です。
逆風:競輪。年が離れた兄と選手である弟が再開する。
午後の引き波:競艇。主人公は夫婦で競艇選手である妻で、妻のほうがランクが上。
最終確定:オートレース。仲たがいしている入院中の父と息子の微妙な関係。
流れ星の夢:地方競馬。祖父の背中を追う形で騎手を志す息子の話。