日本のイスラーム (Islam in Japan)

「日本のイスラーム」に関心を抱く方、ご協力願います!
日本でのイスラーム学習、イスラーム教育の充実を目指すブログです。

福岡マスジドでの特別ディスカッションと講義(5月4日)

2010年05月06日 | イスラーム講義活動(ボランティア)
アッサラーム アライクム。

皆さんに平安あれ。

アルハムドゥリッラー、入院していた祖母の回復祝いで前野家の親族が大分県の中津市にGW休暇を利用して集うことになったため、
欲張りな私たちは福岡在住の妻方祖母・親戚訪問と福岡マスジド訪問かつ同胞との交流を望み、一石二鳥どころか三鳥、四鳥の強行軍旅行に臨みました。

アルハムドゥリッラー、福岡マスジドでのディスカッションと講義はほぼ予定通り5月4日の11時20分から12時30分までと13時から14時50分までの時間帯で開催することができて何よりでした。
参加者の皆さんと関係者の皆さんに、この場をお借りして改めてお礼申し上げたいと思います。
ジャザークムッラーフ ハイラン!

福岡マスジド運営委員会のメンバーを中心に「日本でのイスラーム布教活動の将来~特に福岡での場合の個人的考察」について意見交換をし合ったディスカッションへの参加者は、男性が約14名でした。

お昼の礼拝過ぎに行った講義「イマーム・ナワウィーの40のハディース第24の伝承解説」には、男性が約4名と女性が約14名でした。


さて、以下に授業で用いたレジュメ内容を転記いたします。
このハディースは聖なるハディースとしてクルアーンとは別に預言者ムハンマドさま(アッラーの祝福と平安あれ)か至高のアッラーの御言葉として語られたもので、
その内容もさることながら、アラビア語の美しさに惚れ惚れする者としては「ヤーイバーディー(わがしもべたちよ」と連呼される中での韻を踏んだ御言葉の甘美さにうっとりしてしまいます(^_^)


イマーム・アンナワウィーの『40のハディース』 - 第24の伝承 –
不正の戒めとアッラーのしもべたること

アブー・ザッル・アルギファーリー(アッラーのご満悦あれ)によると、至高のアッラーが語られたこととして、預言者さま(アッラーの祝福と平安あれ)からこの伝承を伝え聞いたとのこと。主曰く、
『我がしもべたちよ、われは不正をわれ自身に禁じ、汝らの間でも禁じた。それゆえ互いに不正を働いてはならぬ。
我がしもべたちよ、われが自ら導いた者のほかは、汝らは皆迷いの道を行く者である。それゆえわれに導きを求めよ。さすればわれが汝らを導こう。
我がしもべたちよ、われが自ら養う者のほかは、汝らは皆飢えに悩む者である。それゆえわれに食べ物を求めよ。さすればわれが汝らに食べさせよう。
我がしもべたちよ、われが衣服を与える者のほかは、汝らは皆(生れたままの)裸である。それゆえわれに衣服を求めよ。さすればわれが汝らに衣服を着せよう。
我がしもべたちよ、汝らは昼も夜も罪を犯すが、われはすべての罪の赦し手。それゆえわれに赦しを求めよ。さすればわれが汝らの罪を赦すであろう。
我がしもべたちよ、汝らがわれを損なおうとしてもそれはかなわぬこと。汝らがわれのためになろうと努めても、それもかなうことではない。
我がしもべたちよ、もしも汝らの最初の者、最後の者、人間やジンがみな、仲間のうちで最も敬虔な心の持主のようであったとしても、それがわが王国に付け加えることは何ひとつない。
我がしもべたちよ、汝らの最初の者、最後の者、人間やジンがみな、仲間のうちで最も邪悪な者のようであったとしても、それがわが王国から減らすものは何ひとつない。
我がしもべたちよ、もしも汝らの最初の者、最後の者、人間やジンがこぞってひと所に立ち、ものを乞い、われが皆に望みのものを分け与えたとしても、それでわれの持ちものが何ひとつ減る訳ではない。
ただ大海原に入れられた針の分が減るがごとしである。
我がしもべたちよ、われが数えあげるのは汝らの行ないなのである。いずれそれに相応しい報奨を与えるであろう。 それゆえ善きことを見出す者は、アッラーを讃えよ。それ以外のものしか見出せぬ者は、ただ己の身を咎めるがよい。 』 
これはムスリムの伝えている伝承である。


عَنْ أَبِي ذَرٍّ الغِفَارِيِّ رَضِيَ اللهُ عَنْهُ عَنِ النَبِيِّ صَلَّى اللهُ عَلَيْهِ وَسَلَّمَ فِيمَا يَرْوِيهِ عَنْ رَبِّهِ عَزَّ وَجَلَّ أَنَّهُ قَالَ:
((يَا عِبَادِي، إِنِّي حَرَّمْتُ الظُّلْمَ عَلَى نَفْسِي، وَجَعَلْتُهُ بَيْنَكُمْ مُحَرَّماً فَلا تَظَالَمُوا. يَا عِبَادِي، كُلُّكُمْ ضَالٌّ إِلاّ مَنْ هَدَيْتُهُ فَاسْتَهْدُونِي أَهْدِكُمْ.
يَا عِبَادِي، كُلُّكُمْ جَائِعٌ إِلاّ مَنْ أَطْعَمْتُهُ فَاسْتَطْعِمُونِي أُطْعِمْكُمْ.
يَا عِبَادِي، كُلُّكُمْ عَارٍ إِلاّ مَنْ كَسَوْتُهُ فَاسْتَكْسُونِي أَكْسُكُمْ.
يَا عِبَادِي، إِنَّكُمْ تُخْطِئُونَ بِاللَّيْلِ وَالنَّهَارِ وَأَنَا أَغْفِرُ الذُّنُوبَ جَمِيعاً فَاسْتَغْفِرُونِي أَغْفِرْ لَكُمْ.
يَا عِبَادِي، إِنَّكُمْ لَنْ تَبْلُغُوا ضُرِّي فَتَضُرُّونِي، وَلَنْ تَبْلُغُوا نَفْعِي فَتَنْفَعُونِي.
يَا عِبَادِي، لَوْ أَنَّ أَوَّلَكُمْ وَآخِرَكُمْ وَإِنْسَكُمْ وَجِنَّكُمْ كَانُوا عَلَى أَتْقَى قَلْبِ رَجْلٍ وَاحِدٍ مِنْكُمْ مَا زَادَ ذلِكَ فِي مُلْكِي شَيْئاً.
يَا عِبَادِي، لَوْ أَنَّ أَوَّلَكُمْ وَآخِرَكُمْ وَإِنْسَكُمْ وَجِنَّكُمْ كَانُوا عَلَى أَفْجَرِ قَلْبِ رَجْلٍ وَاحِدٍ مِنْكُمْ مَا نَقَصَ ذلِكَ مِنْ مُلْكِي شَيْئاً.
يَا عِبَادِي، لَوْ أَنَّ أَوَّلَكُمْ وَآخِرَكُمْ وَإِنْسَكُمْ وَجِنَّكُمْ قَامُوا فِي صَعِيدٍ وَاحِدٍ فَسَأَلُونِي فَأَعْطَيْتُ كُلَّ وَاحِدٍ مَسْأَلَتَهُ،
مَا نَقَصَ ذلِكَ مِمَّا عِنْدِي إِلاّ كَمَا يَنْقُصُ المِخْيَطُ إِذَا أُدْخِلَ البَحَرَ.
يَا عِبَادِي، إِنَّمَا هِيَ أَعْمَالُكُمْ أُحْصِيهَا لَكُمْ، ثُمَّ أُوَفِّيكُمْ إِيَّاهَا، فَمَنْ وَجَدَ خَيْرًا فَلْيَحْمَدِ اللهَ، وَمَنْ وَجَدَ غَيْرَ ذلِكَ فَلا يَلُومَنَّ إِلاّ نَفْسَهُ)).
(رَوَاهُ مُسْلِمٌ: رقم 2577)

■ 学習ポイント
○ ハディース(預言者ムハンマドさまの言行録)を素読しよう
○ このハディースの伝承者たるサハービー(預言者さまの直弟子・教友)はどんな人?
○ ハディース・クドゥスィーとは?
○ ウブーディーヤ(しもべたること)とは?
○ ハディースに学ぶ教訓-ズルム(不正)とは自らの分をわきまえず、度を越すこと。その対策はウブーディーヤ(しもべたること)を悟り、痛感し、実践することである♪

最新の画像もっと見る