散日拾遺

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「みだりにとなえる」(続き)

2014-11-17 07:37:17 | 日記

2014年11月15日(日)

 例によって、各国語がどう訳しているかを見てみる。各国語といったって、いろんなバージョンがあるわけだから、その国語を代表する訳とは言えないわけだけれど。

 You shall not make wrongful use of the name of the LORD your God, for the LORD will not acquit anyone who misuses his name.

(NRSV)

 

 Mißbrauche nicht den Namen des Herrn, deinesGottes, denn der Herr wird heden bestrafen, der das tut.

(Die Bibel in heutigem Deutsch)

 

 Tu ne prendras pas le nom de l'Éternel, ton Dieu, en vain; car l'Éternnel ne tiendra pas pour innocent celui qui prendra son nom en vain.

(La Sainte Bible, Société Biblique Francaise)

 

 う~ん、そうなの?

 misuse(英)、mißbrauchen(独)、prendre en vain(仏)、話はかみ合っている。「間違った使い方をしてはならない」というのだ。「間違った使い方をする」は、さしあたり感情や避難の色合いを含まない冷静な表現だろう。「みだりに」もその系列にきれいに収まっている。

 slander はどこへ行った?熱情的とも言いたいような激しい難詰の調子は?

 

 ひょっとして七十人訳からの転訳の影響かとも思うが、仏聖書協会版は表紙にわざわざ「ヘブル語・ギリシア語原典から(直接)訳出」と注記してある。

 う~ん・・・


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