散日拾遺

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教育と信仰

2013-12-16 23:13:16 | 日記
2013年12月16日(月)

勝沼さんより:
 銃を信仰と教育に持ち替え、故郷を追われた悲しみと怒りを乗り越えて八重が再生していくのが後半のテーマだと思っていたので、最終回で八重が聖書の引用をするのは必然だったのかもしれません。
 最終話のタイトルに復興ソング「花が咲く」の言葉が入っていたように「八重の桜」は今の福島を象徴的に描いていたように思えます。
 現在の福島が再生するには何が必要なのか。私は無宗教ながら、それも教育と信仰なのではないかと思ったりもしています。

***

 『八重の桜』が大河ドラマに決まったのは確か震災の直後で、その時はそこそこ話題になったように思いますが、ビデオリサーチの調べによる最終回の視聴率は史上4番目の低さだったそうですね。低い順に『平清盛』(平成24年、12.0%)、『花の乱』(平成6年、14.1%)、『竜馬がゆく』(昭和43年、14.5%)、そして『八重の桜』(関東地区、16.6%)とあります。『竜馬がゆく』が出てくるのはフシギで、あれは相当な人気番組だったはずですが、最終回が竜馬暗殺の凄惨な場面だったからでしょうか。
 視聴率はどうでも良い。「無宗教ながら」とおっしゃる勝沼さんのコメントに注意を引かれました。

 「信仰とは、望んでいる事柄を確信し、まだ見ぬ事実を確認することである。」(ヘブル書 11:1)

 そうだとすれば、「再生」のカギは常に信仰にあることになるでしょう。「信ずる心が大事であって、何を信ずるかは問題ではない」式の立論 ~ 私自身の用語で「心理主義」と称するもの ~ は、断じて私の採るところではありませんけれども。

 「幻なき民は滅ぶ」と訳される箴言の一節も、同様に思い出されます。もっとも、この句には異なる訳があてられることが多いらしい。新訳ギリシア語に比べ、旧訳ヘブル語は翻訳が一義的に決まりにくいようです。

 明日はS学院の一般向け講演で、メンタルヘルスと死生学の関連について話してきます。今後しばらくは、これを自分のメインテーマとして勉強していきたいと思っています。CATの会その他で、どうぞよろしく。「心理主義」についても、追々話させてください。

 そうそう、『息子の部屋』借りましたよ!明日か明後日の晩に見て木曜日に臨みます。
 

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