散日拾遺

日々の雑感、読書記録、自由連想その他いろいろ。
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訃報

2014-10-03 22:47:34 | 日記

2014年10月3日(金)

 先月の22日、遠い田舎でイトコが死んだ。僕よりいくつ年下だったんだろう。確か高3の春、図体は僕より大きくなった彼と相撲をとって、思いがけず投げ倒したことがあったから・・・いくつだ?

 ALSで闘病していたなんて、知らなかった。知らせるほど親しくないとはいえ、伝わっていいはずの子細が伝わらない。そこにある事情も、彼らしいねじれた甘えのために複雑化されていたのではないかしら。

 バカだなあ、せめて見舞ってやりたかった。礼を言いたいことがあった。そっちが思ってるよりも、こっちは親しいつもりでいたんだから、遠慮なんか要らなかったのに。

 あ~あ・・・


点字ブロック補遺

2014-10-03 21:57:52 | 日記

2014年10月3日(金)

> 実は数ヶ月前に点字ブロックを巡ってネット上で都議会議員とバトルしました。下記の記事からリンクを追っていくと時系列もわかりやすいかと思います。

>  おかげでちょっとだけ点字ブロックに詳しくなりました。実際に目をつぶって点字ブロックに沿って歩いたりしましたし。。。

http://blog.livedoor.jp/kachii321/archives/52350052.html

 勝沼さん、ありがとう。

 僕がいちばん感銘を受けたのは、「まだ何か気になるものがあ」って、「専門書を手に現場である十条駅北口に行ってみた」という勝沼さんの姿勢です。その結果、同じ十条駅の北口と南口の状況に大きなズレのあることを見いだす、この徹底した食い下がり方が見事だと思うのです。

 北口側の「設計ミス」仮説が正しいかどうか分からないけれど、警告ブロックの塊の中に、少数の誘導ブロックが囲い込まれた眺めは、ほとんどブラックユーモアですね。飛躍かもしれませんが、『坂の上の雲』の一場面を思い出しました。旅順に督戦に来た児玉源太郎が地図を点検していて、同一の部隊が地図の離れた二カ所に同時に記載されているのに気づく。それを記載した参謀が悪びれる様子もないので、児玉が激怒するというくだりです。

 人を地図上の記号としか見ていないと、とんでもないことが起きる。しかし、そのようにしか見ない当人には、それが問題であることすら分かりません。受けとった二つの言葉を銘記しておきたいと思います。

その一 「賢者は愚者から学ぶことができるが、愚者は誰からも学ばない」

(「鷲も時には鶏の低さまで降りてくるが、鶏は決して鷲の高みには至らない」・・・チェーホフ『退屈な話』から。ちょっと違いますかね。)

その二  「私達にはまだまだ見えていないことがたくさんあった。」

(無知の自覚を共有するコミュニティは、賢者の集まりというべきでしょう。)

 感謝