コロナウィルス禍に加え、関東地方以北では積雪を記録し、外に出づらい状況が一層増してきました。
こちら京都では、寒さが逆戻りしたものの、幸いにも、交通機関の障害などのダメージらしいダメージは付近では感じられません。
ところで、先日、京都御苑に桜を見に行ってまいりました。「灯台下暗し」で私は、良く知りませんでしたが、石長から歩いて10分かかるかかからないか、歩き始めたと思いきやで、京都御苑の入り口、富小路口に到着します。目指す枝垂れ桜の咲いている児童公園(近衛の枝垂れ桜)へは、今歩いてきたよりも遥かに長い、約1Kmの距離を歩きます。
これまでも京都御苑には、桜の時期に、見に来たことがあったのですが、あらためて眺めてみると、実に大きな枝垂れ桜に感じました。桜に関してもオンチで、ほとんど見識のない私ですが、さすが国民公園の京都御苑の枝垂れ桜だと強く感じました。街中の路傍の桜も素晴らしいと思いますが、この鑑賞用に植えられたサクラ、実に洗練されている感じが伝わってきました。
それに、好天に恵まれたこともあったからでしょうか、桜を愛でに集まってこられている方々の表情があまりにも素晴らしいですね。だれもが華やいだ顔をされ、随所で柔らかな声の笑い声が聞こえてきました。おかげさまで私も、コロナウィルスのことなど忘れて、華やかな気持ちに“溺れるほど”浸ることができました。

多くの先人たちが、古来より、桜の鮮烈なまでの美しさと儚さを、和歌などのさまざまな方法で表現してきた気持ちがわかるような気がします。

加村