京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

鴨川

2017-03-14 | まち歩き

京都は北山、桟敷ヶ岳ににその源を発し、街を南北に貫く鴨川。
出町で高野川と合流するまでは賀茂川と書き、ここから南は鴨川と書く。
上流には上賀茂神社が、合流地点には下鴨神社が建つから、かどうかは定かではないが、北山付近は加茂川とも書くらしい。
一条付近でみそそぎ川に水を入れ、二条で角倉了以により開削された高瀬川へと取水される。
その高瀬川を十条で分断した後、西寄りに向きを変え、西高瀬川と合流。


右が鴨川、左が西高瀬川

下鳥羽で桂川と会い、さらに下流で宇治川、木津川と交わり淀川となって大阪湾へと注ぐ。
鴨川は護岸工事が進み、自然が残るのは雲ケ畑以北ではあるが、それでも街に四季の彩りと潤いを与えてくれる鴨川。
鴨川には多くの橋が架かる。その一番南にあるのが京川橋、これを下ると次の橋は桂川に架かる羽束師橋となる。


京川橋


羽束師橋 上が車道、下が歩行者、自転車、原付用


右から鴨川が桂川に合流。正面に比叡山、その左に水井山、雪を残す蓬莱山。

鴨川に架かる多くの橋をくぐり遊歩道が通じる。自転車も走ることができるが、上り下りが階段だけの所もあり注意が必要。

仰げば比叡、千古の緑
伏す目に清しや  鴨の流れに鑑も尊し

古都の歴史をその悠久の流れに綴ってきた鴨川、そしてこれからも永久に。


嵐山八幡木津サイクリングロード沿いの河津桜。遠く愛宕山を望む。

KAZ