日本人イスラム教徒ゆとろぎ日記 ~アナー・イスミー・イスハーク~

2004年に入信したのに、2003年入信だと勘違いしていた、たわけもんのブログです。

ああ憧れのパルミラ遺跡② 奈良県パワーを見よ!

2005年10月02日 06時34分06秒 | 中東ヘロヘロ紀行
ヒジュラ暦1426年シャアバーン(8月)28日 ヤウム・ル・アハドゥ(日曜日)

ボルハとボルパの墓の入口。


 ボルハとボルパいう、妙に語呂の良い人たちの墓に入場。


 入口の上に、ギリシア神話に出てくるサテュロスの頭部が飾ってある。日本の鬼瓦と同じように、魔よけの意味があるらしい。


 サテュロスといえば、先日閉幕した愛知万博のイタリア館の目玉が「踊るサテュロス像」だった。
 これは、1998年に2000年ぶりに海中で発見されたもので、シチリア島のマザラ・デル・ヴァッロ市の博物館で門外不出の至宝とされてきた。


 サテュロスについて簡単に触れておくと、酒の神デュオニソス(バッカス)の従者の一人で、山野の精。下半身が羊の若者の姿で表されることが多い。
 でも、パルミラのサテュロスはオヤジっぽい。 


 この像を発見したのが、奈良大学の調査隊である。1994年から、この墓の調査をしている。
 パルミラと奈良県の関係は深く、どちらも歴史的な街であることから、姉妹都市だかなんだかの連携をしているとか。
 奈良県の人はみんなそのことを知っているのだろうか? 
 この日も、奈良の調査隊が他の墓を発掘している現場に出くわした。猛暑の中、大変そうだった。


 しかし、エジプトといい、ウズベキスタンといい、ペルーといい、日本の調査隊はいろいろなところで活躍しているんだね。

サテュロスの頭部像の拡大。墓の奥には、家族のレリーフがある。
ボルハとボルパの墓の入口のプレート。右下にしっかり「奈良県」と書いてある。
 

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