ヒジュラ暦1426年シャッワル(10月)7日 ヤウム・ル・ハミースィ(木曜日) |
パルミラ遺跡の背後の山頂にちょこんとそびえるのがアラブ城である。
遠くから見ると、古代のロマンを掻き立てるパルミラ遺跡に対して、申し訳無さそうに立っている。いじけて、斜めにへばりついているようにさえ見える。
ところが、何ということでしょう!(某リフォーム番組風に) 近づくにつれ、急に「どうだあ! ワシはすごいだろう!?」という威圧感がむき出しとなったではありませんか!
いくつかのガイドブックなどでは、17世紀建立となっているが、もともとは12世紀に十字軍に対抗して作られた城塞だったと思うが…?
イスラーム的には、キリスト教の軍隊との戦いは、歴史的に重要なできごとではないか。
パルミラ遺跡の詳しい説明に比べて、どのガイドブックも(そして現地の説明も)かなりなげやりである。
「アラブ城はとにかく夕陽とパルミラの全景なんです」という、歴史軽視の姿勢には妥協せんぞ。きちんと歴史的背景を説明しなさい…などと考えるヒマも無く、パルミラのパノラマ(なんか語呂がいいですね)を眺め、夕陽を見ているうちに、とてもノスタルジックな気持ちになってしまった。
ああ、やっぱり、アラブ城は夕陽とパルミラの眺めが最高だな! 余計な説明はいいや…。
アラブ城遠景。手前はパルミラの町。 | アラブ城近景。結構峻険。さすが要塞。 |
中は階段が多い。時期的に観光客は少ない。 | 遺跡と夕陽という組み合わせは定番&永遠。 |
※クルアーン音読は昨日、第50章:カーフ章を読み終えた。もう少しで第26ジュズウが終了する。