自己満足的電脳空間

完全自己満足主義。テーマはない。自分の趣味・関心事を偏った嗜好と思考でダラダラと書き綴る自分のための忘備録。

F1界にタバコマネー復活

2019-02-22 00:05:00 | 野球、その他スポーツの話
スポンサー不足に悩まされているF1界にタバコマネーが戻ってきた。

かつて伝説のF1ドライバーやF1マシンには必ずと言っていいほどタバコブランドがついてきた。しかしF1界もヨーロッパを中心としたタバコ広告規制の流れは避けられず、ウィリアムズF1がウィンフィールド(Winfirld)との契約を1999年限りで終了、マクラーレンF1は2005年シーズン途中にウエスト(WEST)との契約を終了、ルノーF1は2006年限りでマイルドセブン(MILD SEVEN)との契約を終了、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)も2006年限りでホンダへチームを売却してF1から撤退していた。

ホンダRA106(2006年)#11 ルーベンス・バリチェロ

これまでフェラーリにはタバコのフィリップモリス社がスポンサーを続けてきたが、F1界で最も有名なマールボロのロゴの掲出はされず、白と赤のデザインのみとなっていた。しかし、2018年F1日本GPでフィリップモリス社は新しい『MISSION WINNOW(ミッション・ウィノウ)』という新ブランドを起ち上げ、フェラーリSF71Hのエンジンカウル、ウイング、ノーズなどにはそのロゴが大きく表示されることとなった。

#7 キミ・ライコネン

そして2月11日に発表されたマクラーレンとブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)のスポンサーシップは、このフェラーリとフィリップモリス社による新ブランドの広告手法を利用したものだと思われ、同社のプロジェクト名『A BETTER TOMORROW』のロゴが新車MCL34のコクピット横及びフロントノーズに掲示されていた。







技術開発や全21戦もの移動などに莫大な費用がかかるF1だが、タバコマネーがF1から消えてから、それを補うだけのスポンサーマネーが足りていないと言われてきた。

実際、資金不足に悩むチームは多く、名門ウィリアムズやマクラーレンも下位チームとなり、ザウバーやフォース・インディアはF1から消えた。しかし、このタバコ広告規制の“抜け穴”とも言える手法により、タバコマネーがF1に復活すれば、名門復活への道も見えてきそうだ。

一方で、フェラーリの『MISSION WINNOW(ミッション・ウィノウ)』というロゴに関し、オーストラリア当局が調査を開始したと報じられており、開幕戦F1オーストラリアGPではこの問題も人々の関心を集めることになりそうだ。