自己満足的電脳空間

完全自己満足主義。テーマはない。自分の趣味・関心事を偏った嗜好と思考でダラダラと書き綴る自分のための忘備録。

HUGっと!プリキュア ロス(笑)

2019-02-06 00:05:00 | 映画・テレビ
昨年2歳だった娘がプリキュアが見たいと言い出してから一緒に見始めた「HUGっと!プリキュア」

残念ながら先月末にて最終回を迎えた。

上の子は男の子ということもあり、初めてプリキュアシリーズを視聴。なんとなく流れで見始めたので特に大きな期待はしていなかったのだが…想像以上に魅了された(笑)というか娘よりオレのほうが夢中になっていたような気がした(爆)


キュアエールと娘

オレがHUGっと!プリキュアに引き込まれた理由は…元々は敵組織・クライアス社所属だったパップル、チャラリート、ダイガンが改心してから発信し続けてくれたメッセージの「大人だって夢を見る」 「生きていればやり直せる」 「泣いてもいい」に深く感銘したからだろう。

左からダイガン、パップル、チャラリート

未来から現在社会にやってきたクライアス社所属だったパップル、チャラリート、ダイガンは退職後、自分たちがいた世界ではない異空間で生きていかなければならなかった。しかし、彼女たちはたくましかった。パップルさんは芸能事務所「まえむきあしたエージェンシー(MAA)」を立ち上げ、チャラリートくん、ダイガンさんと共に運営し、異空間で生活していった。根のない異空間での生活ゆえに自宅はなくオフィスに寝泊まりする生活(第45話「みんなでHUGっと!メリークリスマス☆」)だったが彼女たちに悲壮感はなかった。彼女たちは今いる異空間というフィールドで必死に生きているように映った。


一方でオレ。誇れることではないが、30代後半に長い間勤務していた会社が吸収合併により消滅、そしてその後転職した会社では激しいパワハラを受けわずか5ヶ月で退職と短期間で様々な不測の事態が発生。その後就職した出版社も2年8ヶ月後に倒産の兆候が見えたためやむを得ず転職。この3年で3回の転職をせざる得なくなった。全てが自己責任というわけではないが流石に自信喪失した。40歳前後でこんな短期間に何度も転職するなんてオレはダメなやつなのかもしれない…と無意識に自分を卑下するようになった。

しかし、上述したパップルさんたちの奮闘を見て、オレが経験したことなんて大したことない。彼女たちの頑張りに比べればオレはまだ頑張りが足らないだけかもしれないと前向きに思えるようになった。パップルさんの起ち上げた「まえむきあしたエージェンシー(MAA)」によってオレは明日を前向きに考えられるようになったのかもしれない。


パップルさんとルールーちゃん


チャリートくん


この笑顔、大好きだったなぁ。ダイガンさん。そー言えばオレもダイガンさんと同じように退職した会社から復帰要請があったなぁ。オレはダイガンさんのように復帰はしなかったが、復帰してたらダイガンさんのように捨て駒にされていたかもなぁ…


また、父親として同じくクライアス社の元相談役ドクター・トラウムにも感情移入できるところがあったなぁ。


作中で具体的な説明はなかったが、きっと彼には実の娘がいた。何らかの事情でその娘と一緒にいれなくなり、その娘の想いを詰め込めたルールーを開発したのだと思う。


しかし、ルールーの「心の無いアンドロイド」という側面しか見ることのできないまま彼女の元から去ってしまった過去を持つため、長い間後悔の念が生じていた。その後、改めてルールーと向き合い、人の心を抱かせてくれたプリキュアに感謝すると共に、「ルールーが失敗作なのではなく、ルールーを受け入れられなかった自分の失敗」と過去の過ちを認め、ルールーと和解した。その後、クリスマスのエピソード(第45話「みんなでHUGっと!メリークリスマス☆」)にてルールーに「お父さん」と呼ばれる程まで関係が回復した。同じお父さんとして…このシーンはジーンと来ちゃったなぁ



ジンジン、タクミもクライアス社退社後、異空間で建設現場、屋台、クリスマスケーキの販売等のアルバイトをこなし、退社後も変わらないジェロスへの思慕を打ち明ける形で彼女を改心させ、再度3人で再出発することになった。

クライアス社との最終決戦にてプリキュアたちの助太刀に参上した(左から)ジェロス、ジンジン、タクミ

この3人を見ていると、吸収合併され消滅してしまった会社に在籍していた時、心底敬愛していた部長を思い出した。吸収合併後、我々同様様々なパワハラを受け精神が病んでしまい今は連絡すら取れなくなってしまったが…


というわけで主人公であるプリキュアより、敵組織であるクライアス社を退職したキャラたちに感情移入し、夢中になったHUGっと!プリキュア。終了は結構な喪失感がある。キャッチコピーの「なんでもできる!なんでもなれる!輝く未来を抱きしめて!」をそのまま間には受けられる年齢ではないが、オレでも「なにかはできる!なにかにはなれる!輝く未来を探し出して!」ぐらいの希望を抱ける番組だった。そして、新作『スター☆トゥインクルプリキュア』が今月から始まった。またプリキュアに何かを期待してしまう42歳のオレであったwww