“色の話いろいろ”

色には意味があり、使い方次第で印象が良くなります。
「イマイチ」が「素敵」に変わります。

東雲色(しののめいろ)・曙色(あけぼのいろ)

2012-07-16 | 日本の伝統色(日本の色)
“東雲色(しののめいろ)”=“曙色(あけぼのいろ)”

我が家のベランダから撮った写真です。

漢字で意味は理解できます。
でも、どうして「しののめ」と言うのか?
由来は・・・
現在でいう、網戸の網目(あみめ)にあたるものを、
篠笹(しのざさ)で作っていたので、「篠の目(しののめ)」といったそうです。
東の雲が写真のような薄いピンクに染まり、
真っ暗な室内に、「篠の目」から明かりが差し込んだことから、
“東雲色”を「しののめいろ」と呼ぶようになったみたいですね。

温暖化による異常気象で、九州は「経験したことのない大雨」で被害を受けました。
美しい自然、いつまでも残したいですね。
世界自然遺産など、その自然の美を認め、満喫するのも人類。壊すのも人類。
東雲色のような美しい自然の色は、たとえ人類が滅んでも、太陽と地球がある限り、変わらず残る自然風景です。

脱原発の問題もありますし、環境のこと考えさせられる不安な時代です。
省エネに励みます・・・

このマンションに引っ越して早3年目。
福岡市、12月初旬、朝7時に撮影したものです。
冬になると朝日が見える南南東向きのベランダです。

日本の伝統色名をご紹介
  
緋色(思ひの色)
素鼠(鼠色)
柿色(団十郎茶)

日本の伝統色講座→→→こちら


平清盛 源義朝と運命の対決

2012-07-09 | 平清盛・大河ドラマ
大河ドラマ・平清盛 第27回目・運命の対決
毎回、楽しみに観ています。
平清盛VS源義朝。平氏VS源氏。江戸時代に入るまで、ずっと源氏か平氏か、どちらが強いのか?
戦い続ける美学が、武士の精神にはあるのです。
でも、やはり、私は女性! 殺し合いはして欲しくないです。

音良し、映像良し、配役良しで、三拍子揃っているので、私は二度観しちゃってます。

熱田大宮司の娘で、源義朝の妻であり、源頼朝の母である由良御前が、前回(?)亡くなりましたね。
由良姫、お得意の言葉「~、と、父が・・・」ドラマでの最後の言葉でした。
この由良御前の“色”は、熱田神宮の深い杜のイメージの“緑”。
源義朝の愛妾、常磐御前のイメージはというと、さまざまな袿を着ているのは、運命に翻弄される女性を表現しているのだそう。
なるほど~
“色のイメージ”で人物表現とは、ニクいことしますね。

そこで、伝統色名を一つご紹介します。
“常磐色(ときわいろ)” 

神事に使われる、“榊の葉の色”が、“常磐色”にピッタリとくる色です。
「榊」=「木」+「神」
榊は生命力がとても強くて、花器の水が無くなっても、結構長い間、美しい緑の色を保ってくれます。
神棚に生けられている「榊」は、1日と15日の月2回、生けかえられます。
お清めの塩も1日と15日に交換しますね。

“常磐色”は、松、杉などの年間を通して葉の色が変わることのない常緑樹の緑色をあらわします。
“ときわ”=常に変わらない岩をあらわす「とこいわ」からきています。
常磐御前(武井咲さん)も、さすが庶民の出、か弱い女性のイメージではなく、何が起きてもくじけない、強い母の印象がありますね。
美しい色名でしょう
単なる“緑”を、“常磐色”と呼ぶだけで、絶世の美女・常磐ことが思い浮かびますし、常緑樹の緑の美しさを意識できます。

熱田大宮司の社の娘・由良御前の“緑”と、常磐の“緑”、どちらも“神聖な色”。
のちに、平清盛に命を助けられた、異母兄弟の源頼朝と源義経が、平氏を倒したことは運命で決まっていたことなのでしょうか?

それにしても、平清盛の功績は大きいですね。
清盛が、頭脳明晰であったからこそ、武士の地位を高めていくことが出来たのだと、つくづく感じます。

神戸市、平清盛で「歴史館」「ドラマ館」・・・etc 盛り上がってます。
アニメキャラクターが飛び出したような今風の「清盛隊」がカッポしているなんて、
とっても面白そう→神戸・清盛隊


平清盛 叔父を斬る覚悟

2012-06-11 | 平清盛・大河ドラマ
平清盛(NHK日曜よる8時)22回目・勝利の代償
保元の乱では、平氏も源氏も二つに分かれて、敵対した叔父、または父親との対戦時には、年齢的にも体力で勝利が判っているのに斬れない、清盛と義朝、それぞれの葛藤を垣間みることができ、その表情と鎧姿が美しいナアと見惚れました。

第23回・叔父を斬る
350年間ほども死刑がなかっんですから、平清盛(松山ケンイチさん)も、源義朝(玉木宏さん)も、叔父(豊原功補さん)または、父親(小日向文世さん)を斬首しなければならなくなるとは、想像だにしていなかったこと。
葛藤に苛まれたに違いありません。
本当に、今回は悲しすぎました。

信西(しんぜい)(阿部サダヲの役)がここまで惨いことをする人物とは考えもしなかった。
大河ドラマ・平清盛が始まったころは「誰でもよい、誰か~~」と助けを呼び、どちらかというと、お笑いキャラだったような。
実際に斬首されたのは70余人なのだそう。

ちなみに、源為朝(小日向文世さん)は、愛妻が多くて、子供が42人もいたそう。
本当だとすると、息子の源義朝はそんな父親をどう感じていたのでしょうか?
由良御前(田中麗奈さん)が仲の悪さに苦心していましたね。
でも、もうその苦労も無くなりました・・・


絵手紙用のカラー筆ペン 12色

2012-05-31 | 日本の伝統色(日本の色)
四季の彩色・絵手紙用の筆ペン。12色。販売元はサンスター文具(株)です。
クレヨンの12色に使われる赤、青、黄色など、呼ばれる色名が、日本の伝統色名になっていて素敵。

赤は、濃緋。
ピンクは、紅梅色。
橙は、黄丹。
黄色は、刈安。
黄緑は、若葉色。


ついでに他の7色は、孔雀緑(緑色)、浅葱色(水色)、瑠璃色(紺)、杜若色(紫)、灰汁色(グレー)、墨色(黒)、蒲色(茶色)

「濃緋(コキヒ)」
緋色は、草木染めで茜で染めた色。
聖徳太子が中国に倣って、色彩の身分制を603年に取り入れた5色(青、赤、黄、白、黒)の一つで、赤は、この緋色であったと考えられています。
推古天皇の次の孝徳天皇以降は、紫に次ぐ、身分の高い色とされることが多かったです。
緋=「ヒ」「アケ」と呼む。→「アカ」と同じ意味!?
赤を、「アケ」または「コキヒ」と呼ぶだけで美しさが増して感じるので不思議ですね。

「紅梅色(コウバイイロ)」
菅原道真を祭神とする天満宮の梅が思い浮かびますし、平安貴族の雅な十二単の染め色、織り色、重ねの色目にもとりいれられて、平安時代の代表的な伝統色名の一つです。

「黄丹(オウタン)」
皇太子様の礼服の色。雅子様、応援しています。
海外では「ミカド・オレンジ」と呼ばれていて、日本の代表的な色名です。

「刈安(カリヤス)」
カリヤスで染めた黄色。刈り易いから「刈安」ウフフッ 単純。

「若葉色(ワカバイロ」
色名のとおりですが、他に若苗色(ワカナエイロ)、若草色(ワカクサイロ)、萌葱色(モエギイロ)、若緑(ワカミドリ)・・・etc.
“新緑”を表す色名、いろいろあります。
緑豊かな日本であればこそ付いた色名です。
春の新緑のイメージが湧いてきて、心地よく感じませんか。

日本の伝統色・色彩文化の魅力にはまっています。

近頃、福岡県の天神・博多あたりでは、若い日本女性が、和服の装いを楽しみ始めていて、よく見かけるそうです。
アンティーク着物は、汚れても気にしなくていい、気楽に着られて友達と差がつくファッションを楽しめますね。
私は歩く時間帯がずれているみたいで・・・そのうち会えるかな。



糸島、アート鑑賞ツアー行ってきました

2012-05-20 | 出来事いろいろ
2012年、糸島芸農(Itoshima Arts Farm)(福岡県)
糸島芸農バスツアー行ってきました。
アートの種まき展は、5月毎週末実施ということなので、26日、27日で終了でしょう。
行こうかなぁとお悩み中の方は、迷っていないで今週末に出かけた方が良いです。
*久保田弘成さんのショーは、5月の3日間のみです。

一面に広がる麦畑の美しい風景。




5月はアートの種まき展で、糸島市内の二丈地区を伊都バスで移動、または歩いて、アーティスト(芸術家)たちのさまざまな展示会場を見て回りました。
時間の都合で鑑賞できなかった展示もありましたが、麦畑に囲まれたアーツツアーは爽快感あり。

★廃屋のうどん屋内で、カセットテープをホニャララして、訪れた人々に懐かしさを感じさせてくれる空間づくり。
個人的に感激しました。
作者は牧園憲二さん。20代後半? 目がパッチリとした、とっても優しそうな好青年です。
「糸島芸術サイダー買ってもらえると嬉しい」の言葉で、お土産に数本買っちゃいました。
1本200円でお高めですけど、アート活動への投資と考えれば高くはありません。


★堆肥倉庫の横にかけた大きなマーク。
何で描いてあるのか、何故この形なのか、実際に見に行ってこそ、なるほど~なので、内緒
作者は、松崎宏史さん。

★それから、深江神社の屏風。さて、これは何が描いてあるでしょう。
時間の経過でチョメチョメ加減が変わるそう。
神社裏の建物は古く、昔の大工さんたちの素晴らしい彫刻が残っています。
太閤秀吉の茶会が行なわれた場所もあり。


★松末権九郎稲荷神社でのおおらかな芸農食堂。

★スタジオ蔵には、片山雅史さんの線描?アート。全体を見ると美しいアートになっています。


★ミツル醤油醸造元での泉山朗土さんの映像と匂いの不思議な体感…etc

★有名な久保田弘成さんの豪快なパフォーマンスショーも、盛り塩が置かれ、清めの酒をかけて「山の神~」から始まりました。
とにかく力強くて豪快でした。男性ファンが多いかも。
私たちが見学した初回は「エンジンこわれた」そうでしたが、言われなければ分からなかったです。
こういうパフォーマンスショーを見るのは初めてなので・・・


芸農祭りで展示されているアートには、自然環境に配慮した、それぞれのアーティストたちの芸術表現を感じることができました。
楽しい一日でした。有り難うございました。