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鳴き龍、八方睨み龍の異名をもつ天井画。時空を超えた仏殿【京さんぽシリーズⅡ】

2021-06-21 11:07:08 | 京さんぽ

相国寺は臨済宗五山の中でも文化芸術の領域に昔から深い関心を示した寺院で有名である。

書や画にたけた僧侶を育てる環境があったようだ。

とくに江戸時代には、狩野派の絵師をはじめ、伊藤若冲や円山応挙、池大雅などの

天才絵師といわれた面々との交流が盛んに行われ、その傑作を多く残している。

 

 

法堂の天井画もその一つ。

法堂の須弥壇には運慶作の釈迦如来像と両脇侍の釈迦三尊像が安置され、仏殿を兼ねている。

その天井の画は狩野光信が描いた播龍図。

手を叩くと龍が鳴き声をあげたかのような音が反響することから「鳴き龍」と呼ばれ、

また、堂内のどの位置から龍を観上げても目が合うという「八方睨み龍」という異名をもっている。

時空を超えたかのような不思議な空間である。臨済宗総本山ならではの荘厳な趣きを感じさせる。

 

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