三連休の中日、昔の同僚を誘って写真家 土田ヒロミさんの「ヒロシマ・コレクション―1945年、夏。」の写真展を大阪・中之島香雪美術館に観に行ってきた。
今年は、広島・長崎に原爆が投下され80年。この地球で想像絶する脅威をもたらした原爆投下の出来事を未来に伝え継がれ活動が続けられている。1982年からその活動の先頭にたち伝え続けている写真家・土田ヒロミさん。
1955年に開館した広島平和記念資料館が収集・保管・展示している被爆した人々の、約400点もの遺品などを40年以上にわたり撮影してきた。
その表現方法は、本人の解釈や感情移入した自己表現を避け、誰もが認知できる身近な衣服や日用品を即物的に撮影したものである。そうすることで、広島で起きた悲惨な出来事が明確な形として残され伝え継ぐ最良の表現方法だったような気がする。
それらの写真のいくつかは、国内の美術館はもとより、ニューヨーク近代美術館、サンフランシスコ近代美術館、ボストン美術館など多くの国内外の美術館に収蔵されている。
海外からの観光客は広島を訪れる人たちが多い。原爆ドームを見学するのと同時に平和記念資料館を訪れている。そこで見たものが原爆による未曽有の大惨事の残骸である。筆者の海外の友人たちもヒロシマを訪れ深いショックを受けていた。
今回の土田ヒロミさんの写真展も、戦後80年のこの時期に合わせ開催されていることは意義深い。一枚一枚を食い入るように鑑賞させてもらった。
9月7日まで開催されているので、ぜひ足を運んでください。
土田ヒロミさん
文・写真/ 渡邉雄二
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