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ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

点描の大日如来が三千字以上の般若心経の中に・・・ 【心経曼荼羅】

2025-08-22 14:21:30 | 仏画曼荼羅アート

A dotted drawing of Mahavairocana Buddha is depicted within the Heart Sutra, which has over 3,000 characters...

 

人間には「五感」を感覚で表現できる機能がある。それは、視覚・聴覚・触覚・味覚・そして臭覚の五つ。それを表現するとしたら、色・音・形・味・香である。自然界で表現するなら、地・水・火・風・空の五つが融合していろんな変化をもたらせている。つまり人間というのは、自然界の縮図ということになる。

 

その中で「色」は、自然界にある五色、つまり青・黄・赤・白・黒が基本にある。この五色が混ざり合って凄まじい色数が生まれるが、その根源はこの五色である。寺院などでよく見かける五色幕も青(または緑)・黄・赤・白・黒(または紫)である。

 

その五色(自然界)の中で表現されている仏画がある。それが「五色行曼荼羅(ごしきぎょうまんだら)」と言われるものである。今回、その仏画を見本に制作した人の作品を紹介する。

上に描かれているのが「金剛界大日如来」で、下に描かれているのが「胎蔵界大日如来」である。すべて点描で仏像を表現しいる。

 

通常、背景は五色が幕のように、また波のように五色が色分けされ自然界を表現され、それを背景に両界の大日如来が鎮座されている曼荼羅である。

仏画は点描で、背景は独創的な発想で「般若心経」の経典一文字一文字が手書きで連ねてある。276文字の般若心経を10回以上も繰り返し書いている。三千字以上はある、と本人は仰っている。この集中力は並外れている。一日1時間ほど数日かけて書いた、という力作中の傑作作品である。

 

背景は遠目で観ると模様のように見えるが、よく見れば般若心経。誰もが驚愕の思いで抱くほどだった。お経の中で大日如来が語り掛けてくるようだ。お経と仏画が組み合わされた、自然界と一体になった曼荼羅のように思えてくる。

 

 

三千字以上の般若心経の中に座る「両界大日如来」

"Ryōkai Mahavairocana Buddha" is seated within the Heart Sutra, which has over 3,000 characters.

 

 

 

上部の金剛界大日如来(部分)   Upper Vajrayana Mahavairocana Buddha (detail)

 

 

 

文/ 渡邉雄二

作品/ 仏画曼荼羅アート佛日寺教室の生徒さん

 

#五色行曼荼羅 #金剛界大日如来 #胎蔵界大日如来

#点描 #般若心経曼荼羅 #三千字曼荼羅

 

#仏画曼荼羅アート #写仏 #写経 #般若心経

#仏画曼荼羅アート教室 #渡邉雄二 #尾道観光大使

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仏画曼荼羅アートの初心者向け「体験講座」随時開講! 「干支本尊お守り」を制作

2025-08-21 14:08:00 | 仏画曼荼羅アート

8月末からスタートする「仏画曼荼羅アート」の初心者向けの体験講座のお知らせです。

第一弾が、28日に「大阪市立総合学習センター」で開講。続いて9月3日・17日・10月1日の3回1セットの体験会は「大阪市阿倍野市民生涯学習センター」です。そして、その後10月は神戸、京都会場でも開講します。

 

体験セミナーは、あなただけの唯一無二の「干支本尊お守り」 を作ります。 ご自身の干支の本尊を和紙に写し、両側に276文字の般若心経を書き、そして本尊の梵字を仏画の頭上に写し取り中身の制作は終了です。 もう一枚の和紙で中身を包み、その表紙に自身の本尊と同じ仏像を本尊としてお祀りされている寺院で御朱印をいただくことで、ご自分だけのお守りが完成します。 どなたでも作れますので、ぜひチャレンジしてください。

大阪市の両学習センターは開講日が迫っていますので、お早めに!!

 

 

干支本尊お守りの出来上がり

 

 

【干支本尊お守りの制作手順】

■下絵の仏画を写す

ご自身の干支の本尊の下絵を選びます。 選んだ本尊の下絵の上に和紙を置きます。 その上から鉛筆又はシャーペンシルで本尊を写します。

■般若心経を書く

本尊を写した和紙の下に方眼用紙を敷き、手元の般若心経を見ながら書きます。方眼紙を外し、本尊の梵字を写します。最後に、落款(朱印)を押します。

■和紙で包む

完成した仏画を三つ折りにし、和紙で包みます。閉じ紐を作りセミナーでの制作はここまでです。

■寺院で御朱印をいただく

描いた本尊を祀っている寺院で包み紙の表紙に御朱印をいただきます。 御朱印の下半分にご自身で本尊名(仏像名)を筆ペンで書き、その裏に仕上がった日にちを書きます。 書き終えたら全てを閉じ紐で結びます。

 

 

 

お守りの中身

 

 

【体験セミナーの日程と場所】

大阪市立総合生涯学習センター
日程/ 8月28日 14:30~16:00
場所/大阪市北区梅田1-2-2 (大阪駅前第2ビル5F)
問い合わせ・予約/ TEL 06-6345-5004 「夏の一日体験教室」係

■大阪市立阿倍野市民学習センター
日程/ 9月3日・17日・10月1日 (3回1セット 全て水曜日) 10:00~12:00
場所/大阪市阿倍野区阿倍野筋3-10-1-300 (あべのベルタ3F)
問い合わせ・予約/ TEL 06-6634-7951 「仏画曼荼羅アート教室」係

 

■兵庫県立神戸創造学習センター

日程/10月16日・30日 (2回1セット 共に木曜日) 13:30~15:30

場所/神戸市長田区二葉町5-1-32 新長田合同庁舎1F

問い合わせ・予約/ TEL 078-647-9200  メール kobe-sozo-kouza@ogbc.co.jp

※申し込み受け付けは9月16日より開始 先着順 (定員16名)

 

■京都国際交流会館

全て詳細が決まればお知らせ致します。

※京都在住の 日本文化に興味をもつ外国人の方たちにもチャレンジしていただく企画です。

■Kyoto International Community House

We will announce all details once they are finalized.

※This project is also open to foreigners living in Kyoto who are interested in Japanese culture.

 

#仏画曼荼羅アート #体験セミナー #初心者のためのセミナー #干支本尊お守り作り #唯一無二のお守り #大阪市立総合生涯学習センター #大阪市立阿倍野市民学習センター #兵庫県神戸創造学習センター #京都国際交流会館

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男性生徒さん、現在十二天像にチャレンジ中

2025-08-18 10:53:03 | 仏画曼荼羅アート

仏像の種類やその役割などはなかなか分かりにくい。種類はどれほどあるのか想像もつかないが、単体で大きな役割を持つものから決められた法の括りで役割を持つものも多い。

 

十二天像もそのひとつで、一体一体はそんなに知られているわけではないが、十二天集合仏としての認知度は高い。もともとインド古代神の神々だったようである。仏教にとり入れられることによって護法神となったもので、方位を示し、その方向の守護仏としての役割をもっていると言われている。

 

では、十二天像は一体一体どんな名前の仏像なのかと言えば、例えば、方位で示すなら、東の方向を示している帝釈天(たいしゃくてん)、そして東南が火天、南が焔摩天(えんまてん)、西南が羅刹天(らせつてん)、西が水天、西北が風天、北が毘沙門天(びしゃもんてん)、東北が伊舎那天(いしゃなてん)などなど。これらの八方天に梵天(天)、地天(地)、日天(日)、月天(月)が加わり構成されたのが十二天像だと言われている。

 

いま、神戸北区教室の生徒さんが描いている十二天は、東寺に伝来する十二天像(国宝)のもので、賑やかで華やかな描写が特徴の仏画。それを一つずつコツコツと模写し彩色し始めたとこである。なかなか見ごたえのある仏画に仕上がっている。十二天像が一堂にそろうと一つの景色が形成されることになる。楽しみである。

 

 

 

東寺所蔵の「十二天像仏画」(国宝)

 

日天・月天 (彩色)  以下4点は生徒さんの作品

 

風天・毘沙門天 (下絵)

 

閻魔天・火天 (下絵)

 

水天・羅刹天 (下絵)

 

 

 

文/  渡邉雄二

作品/  仏画曼荼羅アート神戸北区文化センターの生徒さん

 

#仏画曼荼羅アート #十二天像 #方位を示す仏 #守護仏 #生徒さんの作品

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初心者ための仏画曼荼羅アート 「干支本尊お守り」作りの体験会開催 

2025-08-15 13:37:00 | 仏画曼荼羅アート

仏画曼荼羅アートの8月、9月のワークショップ(体験会)のご案内です。

体験会は、初心者の方々が楽しめる課題を用意しています。以前から紹介している通り、チャレンジしていただくのは「干支本尊お守り」作りです。

 

自身の干支(十二支)にはそれぞれ本尊となる仏様があります。その仏様(仏画)を和紙に写し、その仏画の周りに般若心経を書き、最後に本尊の梵字を写し中身は終了です。別の和紙でその中身を包み、自身の本尊と同じ仏様をお祀りしている寺院で表紙に御朱印をいただき完成です。

 

自分の干支の本尊で作る 自分だけのお守り それが「干支本尊お守り」です。

8月、9月は大阪の両学習センターの主催で開講しますので、ご興味があればぜひ、ご参加ください。

 

■大阪市立総合生涯学習センター

  日程/ 8月28日 14:30~16:00

 場所/大阪市北区梅田1-2-2 (大阪駅前第2ビル5F)

  問い合わせ・予約/ TEL 06-6345-5004 「夏の一日体験教室」係

 

■大阪市立阿倍野市民学習センター

 日程/ 9月3日・17日・10月1日 (3回1セット 全て水曜日) 10:00~12:00

  場所/大阪市阿倍野区阿倍野筋3-10-1-300 (あべのベルタ3F)

  問い合わせ・予約/ TEL 06-6634-7951 「仏画曼荼羅アート教室」係

 

※「干支本尊お守り」並びに「仏画曼荼羅アート」について詳細をお知りになりたい方は、下記までご連絡ください。

TEL 090-3658-7804  Email ipc@wa2.so-net.ne.jp (わたなべ)

 

 

 

 

体験会の課題「干支本尊お守り」

 

 

 

 

 

 

仏画曼荼羅アート作品

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阿弥陀経は「如是我聞」で始まる 書く人の背中が何かを発する

2025-08-08 11:26:36 | 仏画曼荼羅アート

各教室で取り組む課題の一つに「阿弥陀如来像」がある。

ある方が阿弥陀如来を写し終え、上部の空白に「阿弥陀経」を一心に書かれた。

通常は、仏画に彩色したあと書き入れるのだが、阿弥陀経が先になった。書きたい気持ちがあふれたのだろう。

 

阿弥陀経にしても無量寿経にしても「如是我聞、一時仏在(にょぜがもん、いちじぶつざい)・・・」と始まる。如是我聞は、「わたしは、かくの如くお聞かせいただきました」という意味である。

「仏さまがかくの如くおっしゃられました」で始まるのではなく、あくまで「私はこのようにお聞きしました」と、われわれ人間の立場から始まるのが、このお経の大きな特徴である。

 

人にはそれぞれ想いやスタイルがある。一心に描き、そして書くことでその人の想いが伝わってくるものである。内容は不解明でも描く人の背中を見ていると何かが発せられる。それが、 “心” なのかもしれない。

 

 

 

阿弥陀経を一心に書いた生徒さんの作品

 

 

文/ 渡邉雄二

作品/ 仏画曼荼羅アートコミスタこうべの生徒さん

 

#仏画曼荼羅アート #コミスタこうべ教室 #阿弥陀如来 #阿弥陀経 #如是我聞 #最初の言葉 #一心に描く #何かが伝わる

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