西宮神社の南側にある商店街の一角にちょっと珍しいお店があった。店舗の上に掲げてある看板をみると「製造 卸 小売 植田製麺所」とあった。
麺類のみを製造販売している店のようだった。ケースの上に手打ちうどん、うどん、細うどん、生そば、そば、中華そば、生中華そばと表示されていた。
そのケースが、まあ〜なんと昭和を感じさせる商品ケース。懐かしさに惹かれお店の方にあれこれと尋ねみた。
創業80年になる製麺一筋の老舗の麺屋さんで、今どき麺だけを製造し販売している店は珍しいという。スーパーで多種多様な麺類が販売されているにもかかわらず、正麺所として今も生き残っている。
きっと美味しいのだろう。うどん屋さん、そば屋さん、そして中華屋さんなどに卸すのがメインではあるが、わざわざ店まで買いにくるところもあるそうだ。そういう麺処もさることながら一般のお客さんにも人気があるというのがこの店の強みだろう。
神社や寺院の近くには昔からお店がたくさんあったが、ほとんどが職業変えや廃業を余儀なくされ生き残っているのは少ない。
昔ながらの商売形態を今も受け継ぎ存続させいくのは並大抵なことではないだろう。
数日後にも前を通ったが、店先で何人かのお客さんがいた。
文・写真/ 渡邉雄二
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