組み込まれたエンジニア

我輩は石である。名前はまだ無い。

絶版ライトノベルを電子書籍化

2008-04-09 07:32:26 | Weblog
ITMediaの記事に永井豪の事務所 ダイナミックプロダクションが絶版の書籍を電子書籍として配信するサイト ダイナミックアーク を立ち上げたという記事があった。

著作者から直接データを入手し、それを電子書籍に仕立てて販売するらしい。
このサイト、著作者への還元率が一般の書籍の3倍くらいもあり、読者は安く読め、作者は高く売れるという一石二鳥のサイトとなっている。

残念ながらジャンルとしてライトノベルに限定しているので、読みたい本は何もないが、出版のあり方として大変面白い試みだと思う。

今は絶版の本を集めているが、せっかくの仕組みである。ダイナミックアーク発初版本が出てきてもいい。

携帯小節なんかもこういった流れなんだろうが、生産者と消費者をなるべく近距離でつなぐ仕組みが日本のあちこちで必要なのだ。

音楽の世界では、今年、iTMSは米国ではウォルマートを抜いて音楽の小売で全米1になっている。ユーザはこういった明快なものを求めている証拠だろう。

日本の音楽業界には既得権益を代表する有名なJASRACという組織があって、日経BPの記事に寄ると、日本でのiTMSの立ち上げにはずいぶん苦労したらしい。
誰の楽曲がどれだけダウンロードされたかが明確な電子販売ですら、日本はJASRACを通して著作権料を分配するって。
JASRACはiPodに課金するなんて大騒ぎしているが、電子販売の時代は、本来の著作権者に直接お金が入る道を作るべきじゃないの?

何とか特定財源をはじめとして、どうもこの国では、一般ピープルから集金するシステムを維持することをその存在理由としている組織が多すぎるようだ。

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