組み込まれたエンジニア

我輩は石である。名前はまだ無い。

Transparent Hugepage?

2010-12-14 08:38:43 | Weblog
詳しく追いかける時間はないので、タイトルだけしかみていないが、マイコミジャーナルの記事によると、RedhatがTransparent Hugepageを用意しているそうだ。

このあたりの経緯を少し整理しておこう。


  • 2000年に私がLinux super pageを発表し、2002年LinuxカーネルMLに投稿した。

    このときのカーネルメインテナーのDave Mirrorなどは採用に積極的だったけれど、Linusが却下。
    Redhatからは、Alpha向けにリリースしたいのでボストンのラボで評価中との連絡が入った。

  • その後、まもなく、当時のLinuxカーネルメインテナーの一人、Alan Coxのグループが、なぜかFreeBSD用にSuperPageを発表。

  • TransparentでないTLB管理方法がHugepageとして発表、Linuxに採用された


という流れで、現在にいたるので、10年経ってようやく時代が追いついてきたのだろう。

例によって、オープンソースのコミュニティはオリジナル作成者を尊重しないので、私の名前が出ることはないかもしれないが・・・

私が関与しコードが採用されながらコントリビューション/著作権を無視されたプロジェクトには、

  • Goto GEMM
  • GNU GLIBC(libmの初等関数):これは無視というよりIBMの遅いコードで上書き
  • GCC (PDP11パッチ)

などがあり、もう、さすがにオープンソースへのコントリビューションはやめようと思っているが、自分が使う上で不便な場合にはやむなくソースまで追いかけるのは、これからも変わらないのだろうなぁ・・。

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1 コメント

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これは知りませんでした!! (Masatiku)
2010-12-31 18:50:41
いまだにLINUXが,4K/pageのTLBを
使っているなんていうことは,まったく
知りませんでした.

x86のプロセッサベンダに勤務していたときに4M/pageのテーブルが作れるし,主記憶もそろそろ1Gバイトが見えていたので,ページサイズを増やしちまえ!なんていう
話をサンノゼの仲間としていたのですが
まだやっていなかったことに,驚きでした(2000年の頃).

あと,2001年には発表しているので,コントリビュートとして名前が残ることを
個人的にも期待していますが…
どうなることやら…

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