アンドロイドの脳という本を読んだ。
これは、ルーシーとい類人猿の姿の人工頭脳を作り出そうと努力するスティーブ・グランドの書いた本。
古典的な人工知能の理論から離れ、多くのコネクショニストたちの方法論とも離れ、知能の働きを持ち前の観察眼で分析しながら、実際にコンピュータのプログラムに変換していく過程をストーリー化している。
こう書くと、難しそうだが、彼が言いたいのは、人間とは何か、知能とは何かをルーシーの製作を通じて探求しているということだ。本の中にプログラムなんて全く出てこないので、ルーシーのコピーを作りたいという向きには不満があるだろう。
彼がやっていることは、宗教関係者から糾弾されるのであるが、彼の宗教に対する考え方は驚くほど私自身の考えに似ている。
また、意識を物体と独立した存在として考える宗派に対しては、本書に示されるダグラス・アダムスの言葉
「卓越した有機体の成果である、複雑ですばらしい意識を、大きさも質量もないたんなるゼリー状のものへと格下げすることは侮辱にほかならず、また、なんの説明にもならない。」
を送りたい。
彼は減っていく銀行預金と戦いながら、独力でルーシーの開発が続けているが、こういった努力が何かしらのサポートを受けられるような世の中になって欲しいものだ。
これは、ルーシーとい類人猿の姿の人工頭脳を作り出そうと努力するスティーブ・グランドの書いた本。
古典的な人工知能の理論から離れ、多くのコネクショニストたちの方法論とも離れ、知能の働きを持ち前の観察眼で分析しながら、実際にコンピュータのプログラムに変換していく過程をストーリー化している。
こう書くと、難しそうだが、彼が言いたいのは、人間とは何か、知能とは何かをルーシーの製作を通じて探求しているということだ。本の中にプログラムなんて全く出てこないので、ルーシーのコピーを作りたいという向きには不満があるだろう。
彼がやっていることは、宗教関係者から糾弾されるのであるが、彼の宗教に対する考え方は驚くほど私自身の考えに似ている。
また、意識を物体と独立した存在として考える宗派に対しては、本書に示されるダグラス・アダムスの言葉
「卓越した有機体の成果である、複雑ですばらしい意識を、大きさも質量もないたんなるゼリー状のものへと格下げすることは侮辱にほかならず、また、なんの説明にもならない。」
を送りたい。
彼は減っていく銀行預金と戦いながら、独力でルーシーの開発が続けているが、こういった努力が何かしらのサポートを受けられるような世の中になって欲しいものだ。