組み込まれたエンジニア

我輩は石である。名前はまだ無い。

NSL:論理演算

2009-10-31 08:29:18 | Weblog
C言語では、ブール演算と、論理演算(条件判定などに使う)を分けている。
これはCの「真」「偽」の判定が、「0以外」「0」となっていて、偽の反転は真だけれど、真の反転は偽にはならないという事情から必須。

でも、論理回路だったら、論理演算とブール演算、どちらも1ビットの信号で行なえるので、分ける必然性はほとんどないので、SFLでは分けていない。

一方、Verilogユーザから、論理演算をサポートして欲しいという要望があり、それ自体は大した手間ではないので、NSLで「!」「&&」「||」をサポートした。

これらの演算はC言語互換にしている。つまり、0が偽で、0以外が真の扱い。


10000時間

2009-10-20 07:42:37 | Weblog
最近読んだ本コンサルタントの習慣術: 野口吉昭の冒頭に
10000時間――分子生物学者・福岡伸一
【「あすへの話題」08.08.21日経新聞(夕刊)】
の紹介があった。


世界的コンクールで優勝するピアニスト、囲碁や将棋の名人たち、トップアスリート。彼ら彼女らについて、ふつう私たちは半ばため息をつきつつ、つぎのように感じている。あのような人たちは天賦の才能の持ち主なのだ。われわれ凡人とはそもそもの出来が全く異なるのだと。

ところがプロフェッショナルたちの多くは皆、ある特殊な時間を共有しているのである。10000時間。

いずれの世界でも彼ら彼女らは、幼少時を起点として少なくとも10000時間、例外なくそのことだけに集中し専心したゆまぬ努力をしているのだ。


福岡氏は、天才のDNAはなく、この10000時間を費やす努力をしているかどうかが、決め手だというのだ。

この時間はどの程度かというと、一日8時間、週5日、年50週働くと、一年間で2000時間となる。これを5年続けると、10000時間となる。

従来、会社では5,6年選手が中堅・一人前となっていく時間と大体符合する。もちろん、「専心する」というのが、昨今の短期決戦ばかりの職場では難しいし、雑用の方が多い現状では、8時間の「専心する」時間をとろうとしたら、職場において、相当残業をせざるを得ないだろう。

ところで、一人前になるまで5年も6年も待っていられないというのが、近年の傾向である。諸外国では、大学生が毎日圧倒的に勉強し続けることで、おそらく、4年間で10000時間を越えると思われる。
(以前、長期研修に来た人から、学生時代に勉強ばかりで食事も満足に取らず、身体を痛める人が多いと言っていたので、それ以上やっているかも?)

日本人には、勉強というと暗記だと勘違いしている人が多いが、短期間に詰め込み、終わったら忘れる方法だけ訓練しても社会では何の意味もないのはもちろんである。

人の採用に余裕がなくなってきている今の世情では、ダメな学生を入社させないという厳しいスタンスを公言して厳密に実施していけば、学生側の意識も改革できるのかと思うが、未だに会社に損失を与えるような人材を平気で採用する会社が多いのは、まだまだ日本社会に余裕があるのかもしれない。

オーディオ用電流増幅アンプ

2009-10-12 08:58:13 | Weblog
D氏より、JLHアンプの紹介を受け、回路を眺めていたが、気に入らない点がいくつかあったので、独自に改良してみた。

実は、JLHアンプの記事をいくつも紹介されたのだけれど、記事を読むより、回路を読んだほうが楽しいので、記事は全く見ていない。

結局、JLHアンプのキーポイントは、A級動作のアンプというよりは、電流アンプなのだ。で、電流アンプなのに、電圧フィードバックを電流回路に入れているのが、一番気に入らない点。

なので、差動アンプとカレントミラーを組み合わせたVI変換機を作成し、フィードバックを差動アンプに電圧で入れることにした。

シミュレーションでは、きれいに動きそうな結果が出ている。
果たして、実力はいかに・・・

歴史的システムのFPGAによる蘇生

2009-10-03 08:07:30 | Weblog
Lake Tahoeで行なわれるコンピュータ設計の学会ICCD2009での発表準備中。
発表タイトルは表題の通りで、実は招待講演である。(物好きは世界中にいるらしい)

タホ湖ってどこ?から始まり、航空券の手配、宿の手配、ESTAの登録など、最低限のことは、なんとか済ませてきたが、月曜の発表なのに、まだ、プレゼン資料は半ば。

母親が見たら、「何でいつもあなたはギリギリなの?」と小言を言われそうだ :-O

でも、アメリカと日本には時差がありますから :-)