前に戻りますが、モッガラーナ尊者が、
「パーピマンよ、お前は私のことを何も知らないだろうが、私はお前をよく知っている。私の前世は、偉大なカクサンダ仏が世に現れられた時代だ。カクサンダ仏を覚えているか？ その時の私は、魔王ドーシンだった。カーリーと言う妹がいて、その子供がお前だ、パーピマン。すなわち、お前は私の甥だ」と話しかけます。そして、前述した、「帝釈天を、梵天を震え上がらせたのは、この私 (前世の私だ) だ」・・・と続くのです。
パーピマンの母、モッガラーナ尊者の前世の妹、カーリー。 インドで大人気の「戦う女神カーリー」と関係あるのか無いのか、私は判りませんが、たぶん関係あると思います。不死身の女神で、昔、デェーヴァの神々と、アスラの神々が戦争になった時、最強のアスラ「シュンバ・ニシュンバ」の兄弟王（降三世明王のモデル）に大苦戦したデェーヴァの神々。最終兵器と言える、カーリー女神の登場で、からくも勝利した・・・と言う神話があります。 そのカーリーではないかと思います。
ではまた。
・・・・・
モッガラーナ尊者の前世は、カクサンダ仏 ※ の時代と言う、遠い遠い過去の「宇宙期」の時代。
私も含めて、日本の大乗仏教徒は、「仏様は無数におられるんだ」と思い込んでいますが、原始仏典をアマゾンで買って読んでみると・・・
お釈迦様のお話によると、無限に近い過去の「宇宙期」から数えて、無限に広い宇宙に・・・「たった7人しかブッダはいない」そうです。(大乗仏教の、～如来とかは、あくまで観念の存在。お釈迦様ただ一人を除いて)
第一仏 「ヴィパッシン仏」毘婆尸仏 (今より第91番目前の宇宙期)
第二仏 「シキン仏」尸棄仏
第三仏 「ヴュッサブー仏」毘舎浮仏
第四仏 「カクサンダ仏」倶留孫仏
第五仏 「コーナーガマナ仏」倶那含牟尼仏
第六仏 「カッサパ仏」迦葉仏
第七仏 「我らがブッダ お釈迦様 ゴータマ・ブッダ」釈迦牟尼仏 (現在の宇宙期)
だけだそうです。
梵天界よりはるかに高い天上界「浄居天」 (そこの天上界に転生した神々は、煩悩が尽きているので、二度と人間には戻らない天上界) があります。
お釈迦様はあるとき、「輪廻を重ねてきた久しい時間の間に、私がかつて一度も住まなかったところは、浄居天の神々を除いては無い。では、私は浄居天の神々のところへ行ってみよう」と、瞬間移動して浄居天に行きました。すると、無数の神々が、お釈迦様のところへやってきて、お釈迦様に挨拶をされ、会話になります。(浄居天も複数あり、それぞれ無数の神々が住んでいるそうです) そこで、第一仏の「ヴィパッシン仏」毘婆尸仏 (今より第91番目前の宇宙期) の説明が出てきます。(原始仏典 第二巻 長部経典Ⅱ アマゾンで買いました。好きな所しか読んでません)
その、遠い過去の宇宙期から現在まで、たった7人しかいない仏のうち、第四仏「カクサンダ仏」の時代が、モッガラーナ尊者の前世、「魔王ドーシン」だったそうです。カクサンダ仏の高弟を打ちつけた業により、大地獄に一万年間堕とされたと言います。途方もない長い宇宙期からの転生で「一万年間では数合わん」と思いますが、地獄での一万年間は、長さの尺度が違うんでしょう・・・たぶん。
けた違いの神通力を持っていたモッガラーナ尊者・・・前世が天魔魔王だったからなんですね。
最後の生となる今生では、生まれ変わってお釈迦様の高弟になり悟りを開き、偉大な神通力で、お釈迦様の教団を守り続け、そのため、他宗の人間たちから「ねたまれ「逆恨みされ」・・・ついには襲われることたびたび・・・ことあるごとに神通力で脱出していましたが、ついに、前世の宿業を悟り (自ら犯した業は逃れるすべがないと悟り)・・・賊徒の暴力を受け入れて入滅せられたモッガラーナ尊者。
前述しましたが、モッガラーナ尊者とサーリプッタ尊者が先に入滅した後のお釈迦様は、「ああ・・・あの二人のいない大会 (だいえ) は、私にはとても空しいものだよ」と述懐されています。
続きます・・・
前述した「モッガラーナ尊者と天魔パーピマンの対決」の話です。
『魔訶責経』とは、パーリ仏典経蔵中部に収録されている第50経。『降魔経』（ごうまきょう）とも。 モッガラーナ（目連) 尊者が、自身の前世に言及しながら、天魔パーピマンを諭していく話です。. お釈迦様の十大弟子のうち、サーリプッタ尊者と並ぶ筆頭弟子のモッガラーナ（目連）尊者。神通力第一と言われ、飛行自在・神通自在の偉大な力で、魔障外道から釈迦教団を守ったとされます。 大乗経典では、「盂蘭盆経」などで有名ですが、この「盂蘭盆経自体」は、中国で創作されたお経であり、史実ではありません。（盂蘭盆会自体は良いことですが） 原始仏典に登場するモッガラーナ尊者は、大乗経典のそれとは比較にならないくらいの偉大な神通力の持ち主です。 さて、「降魔経」・・・経行（きんひん 歩く禅）している時に、魔王パーピマンがモッガラーナ尊者の体内に入り、それに気づいたモッガラーナ尊者が、魔王パーピマンを諭していきます。モッガラーナ尊者の前世は、カクサンダ仏 ※ の時代であり、今の宇宙期ではありません。遠い過去の「宇宙期」。その時代に現れていた仏は、カクサンダ仏。前世のモッガラーナ尊者は、「魔王ドーシン」であり、カクサンダ仏とサンジーヴァと、ヴィドゥラと言う偉大な二人の弟子を色々と邪魔していました。しかし、つけ入る隙が無いため、村の少年に憑りついて、ヴィドゥラの頭を石で殴りつけた。ヴィッドラの頭から、血が噴いて流れた。
それを見て、
「この悪魔は、限度を知らないと、
如来（カクサンダ仏）が振り向いた途端、私 (モッガラーナ尊者) は大地獄に落ちた。 パーピマンよ、私は、大地獄の増地獄で、
一万年の期間、出起受という責め苦を受けた。
そのとき、私の体は人であり、頭は魚であった パーピマンよ、このように、如来は勿論、如来の弟子を危める者は、地獄に落とされる。
パーピマンよ、汝は、私を、何も知っていない
「その昔、神通力で、鹿子母講堂を揺らし、
比丘衆を震え上がらせたのは、この私である。
如来の弟子を危めれば、どうなるか解かるのか 。
その昔、神通力により、最勝殿を揺らし、
帝釈天を震え上がらせたのは、この私 (モッガラーナ尊者) である。
如来の弟子を攻めれば、どうなるか分かるのか 。
その昔、神通力により、梵天界に現われ、
大梵天を震え上がらせたのは、この私 (モッガラーナ尊者) である。
如来の弟子を攻めれば、どうなるか分かるのか パーピマンよ、悪果がないと考えるのか。
誰であれ、悪を報いるならば、悪で酬われる。
仏に報いて、どうして、報われない事があろう」
これを聞いて、パーピマンは、すぐ姿を消した。
と言う話です。仏伝を知っている人なら、「モッガラーナ尊者」が、他宗の賊徒 (裸行者) に「ねたまれ」「逆恨みされ」、棒で殴りつけられて、その時の大けがが元で入滅せられた史実を知っていると思います。
何度も襲われては、神通力で危機を脱していたモッガラーナ尊者も・・・「自分の過去世の ≪業≫・・・カクサンダ仏の高弟を、村の少年に憑りついて殴りつけた ≪業≫を思い起こし、宿縁による因縁を悟り・・・最後は、裸行者たち賊徒の「するがままに」殴りつけられて亡くなられたのです。亡くなる直前、最後の神通力で、親友のサーリプッタ尊者の所に飛んで行き、事の顛末を告げ、お釈迦様に「先に入滅する許し」を託した・・・のです。
続きます・・・。
4２社寺目です。
「竹林寺」広島県に行きました。東広島市にある、真言宗御室派の古刹です。
伽藍画像はウィキより、
平成7年2月19日に御朱印いただいております。
かつては多くの堂宇があったらしいのですが、
「福島正紀」が、安芸国の領主になってから寺領を召し上げられて衰退したそうです。
広島県のお坊さんから聞いた話ですが、「福島正紀は、徳川を困らせるため、徳川が庇護していた天台宗を全部、浄土真宗に強制改宗させて、のち、他の真言宗なども、浄土真宗に強制改宗させたのだとかで、それに従わなかった寺は、寺領を没収されたのだとか。だから、かつては大寺院だった真言宗の寺も、小さくなって残っているのだとか。あと、天台宗は、見事に無くなったそうです。全部、浄土真宗に強制改宗させられたためだとか。調べたら、１つだけ、どこかの地方にあるみたいです」。
竹林寺ですが、山の中にあるお寺でした。
参道と言うか、遊歩道を上っていくと、上から中学生の女子が数人降りてきて、挨拶された記憶があります。
(ちなみに、徳川家は、「浄土宗」です。天海大僧正の御縁で、天台宗を庇護していたのです。真言宗も、高野山に、徳川家霊台があります)。
ではまた。
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奈良県吉野郡の「丹生川上神社」(にう かわかみじんじゃ) は、「上社」「中社」「下社」とあります。
丹生川上神社「中社」・・・
伽藍画像はウィキより、
主祭神は、罔象女神 (ミヅハノメノカミ ミツハノメノカミ) 。
「水の女神」です。
画像は、中社からいただいた、「てぬぐい」です。
「白黒の馬の絵」と「豊水 安全」と書かれています。
「白い馬」「黒い馬」「白」と「黒」、
「豊水」・・・「豊」・・・「トヨ」。
上記画像下部に、私の足が写っていたので、消しております。
「中社」の御守りは、現金書留でも受け付けて送ってくださります。
詳しくは、公式ホームページ https://niukawakami-jinja.jp でお問い合わせください。
色々なお守りあります。女性的なお守りが多いですね。
ではまた。
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