タツノヒノエ

神仏への道-神社仏閣巡りから、古代の神々との出会い

キリギリス と イナゴ・・・

2022-01-10 18:27:01 | 神社仏閣 神仏 御神霊 ウカノミタマ女神 ニギハヤヒノミコト 

鳥獣と昆虫に対して、不殺生主義の私は、バッタ系にも好かれます。(蚊もなぜか私の血は吸いません)

一昨年の夏、

庭に水をまいていたら、近くにキリギリスが佇んでいました。

「暑いか?水飲み」と、その子の側にも水を少し撒きました。

と・・・向こうから、イナゴが「パタパタパタ」と飛んできて、私の足元に着地。

電柱には、私と仲が良いトンビの金若が留まっています。トンビのいる前で飛ぶのは勇気がいったことでしょうが、金若はちゃんと見ていたので、「このキリギリスとイナゴは、私が守っている」ことを「知っている」かのような顔をしていました。

イナゴは私のそばで、なぜか安心したように佇んでいました。

翌日、イナゴはどこかへ行きましたが、キリギリスは同じ場所で亡くなっていました。体はそのまま。鳥獣に襲われたとかではなく、寿命のようでした。

私はなぜか、寿命が尽きる直前の昆虫が別れにやってくることが多いのです。

その場で簡易回向しました。

ではまた。

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仏説「聖不動経」と「南無三十六童子」・・・

2022-01-10 18:02:08 | 神社仏閣 神仏 御神霊 ウカノミタマ女神 ニギハヤヒノミコト 

日本で生まれた、「仏説聖不動経」と「南無三十六童子」。

以下は、高尾山薬王院の高尾通信より。

大法輪平成2年1月号に村岡空師の「日本の不動尊信仰」という文がありますがこれに「天台座主の尊意(9世紀)が撰した「吽迦迦羅野儀軌」三巻にもとずき「仏説聖不動経」が編まれ、(ここに三十六童子が出)そしてそれを真言系の行者が部分的に手直しし、現在の形が生まれた。」とあります。

天台の僧侶が編み出し、真言行者が手直しして完成。

よくできていると思います。

私論では、「日本の神々の守護の下」、完成したのではと思います。

三十六童子は、インドの神々・・・(インダラ童子=インドラ) や、ゼンニシ童子 (毘沙門天王) なども多々組み込まれているようですが、

出自の不明な童子名も多々あるので、そこは、「日本の神々」が組み込まれているのでは ? と考えます。(私論です)

「仏説聖不動経」と「南無三十六童子」は、新義真言宗で唱えるところが多いです。

私の好きなお経です。

ではまた。

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シヴァ神 と イシャナ天 と 不動明王・・・

2022-01-10 17:36:45 | 神社仏閣 神仏 御神霊 ウカノミタマ女神 ニギハヤヒノミコト 

以前、智積院のポスターをいただき、「麦つき不動明王 (座像) 」が「どーん」と大きく載っていたのですが、同時期に、東寺から寺宝のパンフが届き、その中の「イシャナ天 (12大天の1尊) 座像画」が紹介されていて、「そっくりだな」と思いました。

12大天の一尊、イシャナ天は元々、インド神話において「火」や「風」をつかさどる重要な神でした。これが仏教に取り入れられると、大自在天の忿怒の化身とされました。大自在天 (シヴァ神) とは、元は別々の神と言う説もあります。

ウィキペディアより、『壒嚢抄12』に「ある説には、第六の魔王(第六天は他化自在天といい、そこに天魔である波旬がいるとされる)とは伊舎那天の事なり」と、あります。

イシャナ天が、第六天の神であるのは間違いないようで、第六天とは仏教における天のうち、欲界の六欲天の最高位(下から第六位)にある他化自在天をいう (ウィキ) そうです。

天上界のうち、六欲天の中では、最高位の天上界です。インドラがおられる三十三天よりも上です。弘法大師が今修行されているとされる「兜率天」よりも上です。最上位の天だから、「天魔・魔王」と言うのでしょう。(梵天のおられる世界は、まだ上です。色界十八天だそうです)

他化自在天ですから、大自在天とは本来別です。

そのイシャナ天が、同じ座像で見比べると、「よく似ている」。イシャナ天は三眼ですが。

持物が違うだけでよく似ている。

よく、不動明王の源流は、「インドのシヴァ神」と言われます。

本来は違うけど、仏教では同一視された「シヴァ神」と「イシャナ天」。

不動明王のご真言も「破壊したまえ破壊したまえ」と、障礙を破壊する意味の真言なので、「破壊神シヴァ」が仏教に取り入れられて、不動明王と成ったとも考えられます。ただ、日本に伝わった不動明王像は、シヴァ神 (イシャナ天) だけでなく、後背の大火炎は「ガルーダ (迦楼羅) 」、右手の利剣は「倶利伽羅龍王」と、複数の神々が合わさった御姿に見えます。

日本では、真言・天台の両密教において、日本の古代の神々と習合して、「最強」となった不動明王・・・。

補足ですが、お釈迦様が成道前、戦った魔群のうち、最後まで抵抗した「第六天魔王」が、イシャナ天なのかどうかは判りません。

魔王パーピマン・・・お釈迦様の二大弟子の一尊「モッガラーナ尊者」も、パーピマンに憑りつかれて、パーピマンを静かに諭すシーンが、原始仏典にでてきます。

モッガラーナ尊者が、「パーピマンよ出てこい。汝を知っているぞ。汝は私を知らないだろうが、私は、汝をよく知っている」と。

どこかで詳しく書きます。

ではまた。

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真言宗智山派総本山「智積院」・・・

2022-01-10 16:49:39 | 神社仏閣 神仏 御神霊 ウカノミタマ女神 ニギハヤヒノミコト 

39社寺目です。

真言宗智山派総本山「智積院」・・・。

伽藍画像はウィキより、

150124 Chishakuin Kyoto Japan01s3.jpg明王殿大師堂密厳堂愛宕大権現、天満宮、白山大権現、藤森天王社講堂と枯山水総門

平成6年10月23日御朱印いただいております。

御本尊は、大日如来。

真言宗は、古義真言宗と新義真言宗に分かれ、新義真言宗は、総本山「根来寺」があり、さらに智山派と豊山派に分かれます。

智積院は、智山派の総本山です。大本山に、成田山新勝寺・川崎大師・高尾山薬王院などがあります。

豊臣秀吉の根来攻めで全山焼けた和歌山県岩出市「根来寺」の塔頭が「智積院」で、のち、徳川家康の庇護のもと、京都市で再興し、現在の智積院となりました。

お寺ですが・・・早朝お参りすると、神社のような清浄な気を感じます。

うちは、古義の高野山真言宗ですが、仏壇は、「新義式」です。(中央本尊の仏像、向かって左が興教大師、右が弘法大師の掛け軸。古義では、向かって左は「不動明王」のお軸です)。智積院が、何かの記念で興教大師の掛け軸を広めていた時、現金書留で送金して送っていただいた「お軸」があったから、新義式でお祀りしています。確か、千円か2千円で「開眼済」でした。

目立たない方ですが、興教大師は、ひじょうに優れた方で、「内観の聖者」とも言われます。ある時、興教大師が一人瞑想をしていた時、部屋が真っ赤な炎に包まれていて、それを見たお弟子の一人が部屋に飛び込んできました。「お師匠様、大丈夫ですか?」・・・開けると、炎も何も無く、興教大師が一人静かに瞑想していました。

興教大師は、火生三昧の瞑想をしていたのです。そのイメージ力があまりにも強すぎて、第三者 (お弟子) には、部屋中が「真っ赤な炎に包まれていた」ように見えたのです。

またある時、興教大師は、お弟子に「初智の悟りを得た」と話したそうです。

全智じゃなく、初智かーと思うなかれ! これは、とてつもなくすごいことです。

偽八百の三百代言ペテン師ならいざ知らず、本物の僧侶で、しかもお釈迦様入滅後かなりの時が経っているときに、「初智の悟りを得た」のは、すごいことです。しかも、目立たない謙虚な興教大師のお言葉ですから。

ではまた。

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マヌルネコ と イヌワシ・・・

2022-01-10 16:00:07 | 神社仏閣 神仏 御神霊 ウカノミタマ女神 ニギハヤヒノミコト 

マヌルネコ・・・見た目「もふもふ」のネコ科動物。

「ほふく前進」のような動きをする。

ほとんど動かない時もあるのは、天敵の「イヌワシ」から身を守るため。

ネコ科と言えども、爪は非常に短い。

私は、今までたくさんの猫と暮らした経験から、「お猫」の戦闘能力はよく知っている。

天敵と言えど、そこまでイヌワシを恐れるものか?と思っていたが、

マヌルネコの生活空間は、「身を隠せる場所」が少ないのが特徴。加えて、イヌワシなど猛禽類は、上空から攻めるので、「腹ばい」姿勢のマヌルネコには、「見えない敵」であろう。

そして、イヌワシたち猛禽類は、脊髄を攻撃して運動能力を奪うのに長けている。彼らの鍵爪は、捕らえた獲物が息絶えたことを察知できるようだ。

去年だったか、NHKの特集で、モンゴルかどこかで、マヌルネコの特集をやっていた。母親から独立した子供たちの成長を追っていたが、一匹のメスのマヌルネコが、住処の岩場の手前で息絶えていたのが発見された。

「おそらく、イヌワシにやられたんでしょう。尾羽が散らばっています」と、現地の人が言っていた。

確かにイヌワシとの格闘でやられたのは間違いない。

ただ・・・私は、「相打ちになったのでは?」と思った。

理由は、その子の遺骸は「食べられていなかった」のだ。また、散乱していたイヌワシの尾羽が、結構の数落ちていたことから、イヌワシもなんらかの手傷を負って、食べずに逃げたのでは?と思った。

他のネコ科と比べて、「爪が非常に短い」と言え、ネコ科はネコ科。一撃で脊髄を捕らえられなければ、イヌワシにとっても危険は多少ある。

体重差がないから、取っ組み合いになったら、イヌワシもケガをするかも知れない。

自然界の生物で、傷を負うことは「死を」意味する。

・・・独り立ちしたばかりのマヌルネコの死は、成長を楽しみにしていた、現地のスタッフは意気消沈したことだろう。

自然界とは過酷なものだと痛感させられた番組でした。

ではまた。

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