お釈迦様の、成道時からの守護神の一尊「ムチャリンダ龍王」(コブラの精霊神) 。
お釈迦様が成道 (悟りを開いてブッダに成ったこと) し、悟りの内容を整理するため「ムチャリンダ樹」の下で瞑想しているとき、風雨が起こりました。
その時、ムチャリンダ樹の精霊神「ムチャリンダ龍王 (ナーガ=コブラの精霊神) 」が姿を現し、体を張って風雨からお釈迦様の身体を守ったそうです。
私は、その「ムチャリンダ龍王」のモデルが、
「キングコブラ」なのか、「インドコブラ」なのか考えていた時、ちょうどテレビ番組で「キングコブラ」のドキュメンタリー番組をやっていて、それを観て「キングコブラ」が「ムチャリンダ龍王」のモデルじゃないかと思いました。
キングコブラのメスは、卵を産むとき、土の上に枯れ葉を敷き詰めて、塚のようにして卵を産むのです。
そして産卵。卵たちが孵化するまで、絶食しながら卵を守り続けます。トグロを巻いて、すべての天敵からも卵たちを守り続けます。
ヘビで、こういう行動をするのは、キングコブラただ一種だけだと、ドキュメンタリー番組では言っていました。
その、わが身を顧みず、我が子たちを守り続ける、その強烈な母性愛が、「わが身を持って、風雨からお釈迦様の身を守り続けた、ムチャリンダ龍王と重なったのです」。
また、番組では、キングコブラは、インドコブラを捕食していました。
インドコブラの強力な毒が、キングコブラには効かないのです。
かわいい見た目ですが、「人をよく噛むインドコブラ」に対して、「人に対して、比較的優しいと言われるキングコブラ」。この性格もキングコブラがムチャリンダ龍王のモデルなんじゃないかと思った理由です。(もっとも、キングコブラも刺激すれば人を噛みますが・・・)
アマゾンで買った原始仏典を読みかじると、お釈迦様の精舎に「様々な神々が集いやってきた」と言う詩のようなお経があり、「ガルーダも空からやってきた」とあります。ガルーダ=ワシの様な、孔雀のような・・コブラから見たら天敵。
「ガルーダも空からやってきた。本来、ガルーダを恐れるはずのナーガの王 (コブラの精霊神) は恐れなかった。なぜなら、お釈迦様が、ナーガの王をガルーダから守っていたからだ。ナーガの王とガルーダは共に挨拶して同座した」みたいな意味のことを書いているお経・・です。
ではまた。
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