いなモらス

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チェルシー、リバプールを制しCL準決勝へ

2009-04-15 | soccer(England)
スタンフォードブリッジに新たなドラマが生まれた。欧州チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝の第1戦でアウエーながら3-1と勝利を収めたチェルシーは、14日の第2戦を有利な状況で迎えた。しかし、勝負をあきらめないリバプールの粘りの前にチェルシーは思わぬ苦戦を強いられ、最後は4-4という誰も予想していなかった劇的なスコアで辛くも逃げ切った。両チーム16本ずつ、合計32本ものシュートが飛び交う乱打戦を制して準決勝の切符を手にしたのは、“ブルーズ”(チェルシーの愛称)だった。

リバプールは前半を2-0とリードして折り返し、逆転勝利への期待がふくらむが、後半にチェルシーが反撃を開始。試合はここから、すさまじい点取り合戦の様相を見せる。チェルシーは57分までに2-2の同点に追いつくと、76分のランパードのゴールでいったんは3-2と逆転に成功する。だが、追いすがるリバプールもすぐに追いつき、さらにカイトのゴールで4-3と再び逆転。もう1点リードを広げれば準決勝進出が決まるところまでチェルシーを追い詰めたリバプールだったが、最後はランパードのゴールで追いつかれてしまい、万事休すとなった。

この日、ピッチには主将スティーブン・ジェラードの姿はなかったが、リバプールは開始からフェルナンド・トーレスらを中心にアグレッシブに攻撃を仕掛けた。すると、この姿勢がチェルシーのゴールをこじ開ける。19分、ファビオ・アウレリオが左足から放ったFKがGKチェフの逆を突き、リバプールに先制点をもたらす。さらに28分にも、ファビオ・アウレリオのFKからゴール前の競り合いでイバノビッチがシャビ・アロンソをつかみ倒したとして、リバプールにPKが与えられる。これをシャビ・アロンソが自ら決めて、リバプールは早くも2点をリードした。この時点でチェルシーのサポーターの脳裏には嫌な予感が漂ったに違いない。

だが、この2失点で目が覚めたのか、後半に入ってすぐにチェルシーは攻撃の手を強める。まず51分、アネルカのクロスがゴール前のドロクバの足に触れ、微妙にコースが変わったボールがGKレイナの手に当たりそのままゴールイン。さらにチェルシーは6分後にゴール正面でFKを得ると、アレックスが目の覚めるような弾丸ライナーをたたき込み、2-2の同点に追いついた。
 その後もチェルシーの猛攻は続く。76分、ドロクバが中央から左に流れながらボールを受けると、そのままDFをかわして中へ折り返し、フリーになったランパードが決めて逆転。チェルシーはここでリバプールに引導を渡したかに見えた。

しかし勝負はまだついていなかった。ここからリバプールは捨て身の反撃に出る。81分、ルカス・レイバが放ったミドルシュートがエシエンに当たって方向が変わり、GKチェフは動けずにそのままゴールへ。このラッキーゴールで3-3に追いついたリバプールは、直後の83分に、途中出場のリエラが左サイドからDFをかわして速いクロスを送り、カイトが頭で押し込んで、リバプールが再び試合をひっくり返した。

残り時間わずかながら奇跡の逆転にあと一歩と迫ったものの、リバプールの粘りもここまでだった。89分、ドロクバが相手DFを振り切りドリブルでサイドから持ち込むと、アネルカを経て最後はゴール前のランパードが中央からシュート。弧を描いたボールは左ポストに当たってゴールに吸い込まれ、チェルシーが最後の最後にとどめを刺した。

見る者すべてを興奮と感動の渦に巻き込んだスペクタクルな一戦は、こうして4-4の引き分けに終わった。この結果、バイエルン・ミュンヘンを退けたバルセロナの準決勝の相手はチェルシーに決まった。
[スポナビ]