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いけふくろう通信(発行人=ムッシュ)

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なぜ、バンザイをする?(いけふくろう通信第536号)

2009-07-22 09:12:19 | 政治・経済・法律・社会
昨日、衆議院が解散した。

今回はいつもの日本国憲法第69条による解散と違って、
日本国憲法第7条による解散。

それはそれとして、
なぜ、解散詔書が読まれたあと、
皆揃って、バンザイをしたのだろう?

まぁ、恒例?お約束だから??

って、いつから、バンザイをするようになったの??

今回はバンザイなんぞ、している場合じゃないような気もするのだが…。

問題山積、経済も疲労している状況の今、バンザイなんて…。
まったく国民をバカにしているとしかいいようがありません。

おまけに、セージカ先生方の分かりやすいこと…。

総選挙が決まったから、各党とも総決起集会などという、
なんとも怪しげなタイトルの集会を催し、
目の色を変えて、声も高らかに、アドレナリンよろしく、
血気盛んな訳です。

ある意味、表現はよくないが、
これから、戦場に赴く兵士のような意気込み…。

恐ろしいったら、ありゃしません。

特に、アソー首相のすごんだコワイ顔……。
「これから闘うんですよ!」ですって…。トホホ。

なぜ、普段、それが出ない??
いや、普段からそれでは困るけど…。

しかし、いつもの力のない、やる気のない、ダラダラした態度の
セージカの先生方が、どうして、このときだけ変われるんでしょう??

まぁ、選挙が好き、つまりは勝ち負けの勝負が好きなんでしょうかねぇ。

政治家としては、できれば、冷静に、そして、
社会問題は、勝ち負け、ゼロかイチだけでは、 判断が出来ず、
痛み分けとか、歩み寄りという部分も 多いのですから、
中庸というか、中道というか、 日本独特の文化が特に大切で、
いろいろな判断要素があると思うのですが…。

もちろん、ミギ、ヒダリもあってよいのですが、 それだけじゃタイヘンです。
世の中は、常に勝ち負け、優劣の社会になってしまいます。
なれば、社会的弱者は排除、そこまではいかなくても、
隅に追いやられてしまうでしょう。

今回の衆議院の総選挙が今後の日本を左右するといっていますが、
果たして、そうなるのか。

今夏もまた、 マスゴミ(コンチ兄さんの言葉を使わせていただきました)、
セージカの先生方だけが、張り切って、
我々国民、そして、国民の関心事はまたしても、
政権選択というある意味、分かりやすい議論に
すり替えられてしまうのでしょうか??

そうあってほしくはありません。

本来であれば、今こそ、国民が立ち上がらなければならないのです。
声を上げなければ、ならいないのです。

それが嫌だったら、せめてでも、投票には行ってほしいのです。

それだけが、私の願いです。

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~ムッシュ・いけふくろう~

「『大学進学に資格テスト』について」(いけふくろう通信第461号)

2007-11-19 22:00:15 | 政治・経済・法律・社会
―――――
大学進学に資格テスト、教育再生会議が検討

 政府の教育再生会議(野依良治座長)は20日の合同分科会で、
大学進学希望者に「高卒学力テスト」(仮称)を実施し、
合格者に大学受験の資格を与える制度の検討に着手する。

 受験生の負担増につながるとして、
一部委員からは慎重意見も根強く、
年末の第3次報告に向けて大きな議論を呼びそうだ。

 「高卒学力テスト」は、高校生の学力低下の問題や
昨年に全国各地で相次いだ高校の必修科目の未履修問題などを受け、
生徒の学力水準や履修状況をチェックするのが狙いだ。

 制度設計の素案によれば
〈1〉国公私立や選抜方法を問わず、大学進学を希望する人は必ず受験
〈2〉受験科目は、必修科目から保健体育、芸術などを除いた
   国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語
〈3〉全科目の合格者に大学進学資格を付与――などが主な柱。

難易度は「高等学校卒業程度認定試験」(旧・大学入学資格検定)を想定しているという。

 だが、大学入試センター試験も引き続き実施するため、
受験生の負担増を懸念する声が根強い。
そのため、センター試験で一定の点数を取れば、その科目を免除する案も検討する。
また、「高等学校卒業程度認定試験」を廃止して、「高卒学力テスト」に合格した人に
高校卒業の資格を与える一本化についても今後、議論となりそうだ。
―――――
(以上、2007年11月19日・読売新聞夕刊)

上記が、記事内容ですが、教育再生会議のメンバーの方は、
まずは、学生の心配をしているのでしょうが、
資格試験化することの問題に気がつかないんでしょうかね。

全く正気なんですかね。いちいち国が出しゃばってきて、
大学入試の前段階で資格を創設し、国のお墨付きを得た人じゃなきゃ、
大学受験ができないという方法にする必要がどこにあるのでしょう。

確かに、学力低下や必修科目の未履修は問題ですが、
この試験を受けなければ、推薦入試やAO入試の受験者であっても、
大学入試の資格が得られないとなると、何のための推薦入試やAO入試なんだ
ということになってしまいますよね。

まぁ、それ以前に、国の一方的な方針に、これから私立大学は怒らないのでしょうかね?

そういえば、今年の9月にも中央教育審議会の大学分科会小委員会が
大学卒業までに学生が最低限身に着けなければならない能力を
「学士力(仮称)」と定義し、国として具体的に示す素案をまとめましたよね。

その「学士力」については、中教審が今後、示していくであろう指針を
「各大学」に対し、「卒業認定試験の実施など、厳格なチェックを求める」
とのことで、そうすることで、安易な卒業を認めない方向性らしい。
ということが、審議されていました。
(詳しくは、「『学士力 大学卒業に厳格な認定試験も』について」を参照)

つまり、もし両方の方針が実現すれば、
たとえ私立大学であっても、大学の入試前と卒業前に、国が介入し、
学力チェックを試みるということになるわけですよね。

これって、あきらかに大学の自治とまではいかなくても、
私立大学の校風や教育などの自由さを奪ってしまいませんか。

国としては、あくまでも、入学前の「高卒学力テスト」の実施で
大学受験のレベルを維持し、学生の基礎学力の向上も図れ、
卒業時の「学士力」の認定試験を各大学で実施することで、
大学の「学士」学位の低下も防ぐことができ、
大学の質の低下も防ぐことができ、大学の倒産が防げる
たいへん良い方針だと思っているのでしょう。

しかし、これを実現することで、大学全入時代を終わらせ、
「できる」学生は「大学へ」、「できない」学生は「就職などへ」という
二極分化を進めることになるのではないでしょうか。

そして、極端に言ってしまえば、大学入学者については、専門的な学力を
身につけてもらい、各方面のエリート層を目指してもらい、
かたや入学できなかったものについては、現場で実力主義のもと、頑張ってもらう
ということになってしまうんではないかと危惧しています。

一高校生の人生を大きく左右するであろうこの方針、
今後もしっかりと見つめていかなければなりません。

それにしても、最近はいろいろと余計なところに、国が押し出してきていますよね。

憲法学者の樋口陽一氏によれば、経済の「市場」化が叫ばれて、
同分野では、国家が後へ退がるのとはうらはらに、
教育現場へは国家が積極的に介入してきている現状をとりあげて、
問題を指摘していましたが、本当に教育現場への介入は問題ですね。
(「撤退してゆく国家と押し出してくる国家」〔2002年・全国憲 憲法記念講演会〕)

ちなみに、フリージャーナリストの斎藤貴男氏の著書『報道されない重大事』にも、
教育分野への国家の介入について、問題点が数多く指摘されていました。

まったく、嫌な、いや心落ち着かない世の中です……。

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~ムッシュ・いけふくろう~

「『大連立協議』という恐ろしさ」(いけふくろう通信第455号)

2007-11-03 20:49:57 | 政治・経済・法律・社会
連休前の昨日、永田町ではとんでもなく恐ろしいことが実現しそうになっていた。

それは、毎日新聞の記事によれば、福田康夫首相(自民党総裁)が2日、
民主党の小沢一郎代表に連立政権樹立のための協議を打診したということだ。

もし、これが実現していたら、衆参ともに自公民による大連立政権、
いや大政翼賛政権が樹立していたのだ。

考えるだけでも恐ろしいが、当の小沢代表は、あろうことか即答を避け、
協議内容を持ち帰ってしまったのである。

もちろん、民主党役員会では「反対論が噴出し、民主党は即日、
協議に応じない方針を決め、回答した」とのこと、当然の結果であろう。

ただ、その反対の多くが、実現すれば、大政翼賛政権樹立になりかねず、
政治の危機的状況であるから危ないと判断したものによるのかは、はっきりしない。

結局、「大連立」は実現せず。

参議院の与野党逆転という「『ねじれ国会』の下で政策執行がままならない
行き詰まりを打開する必要に迫られた首相側」の想いは、実現しなかった。

しかし、この議論に「前のめりに協議に乗りかけた小沢代表」は、
いったい何を考えていたのだろうか。

毎日新聞によれば、今回の協議が実現しなかった理由を
「仮に『大連立』が実現すれば、事実上の『大政翼賛会』状態となり、
与党側にも民主党にも反発や警戒感が強まっていた」を挙げている。


しかし、当の本人・福田首相は、今回の協議を
「連立というか、まあ新体制ですね。政策実現のための新体制」
とまったく政治的な危機感を感じてはいない。

「今回の大連立協議の仕掛け人」の一人とされる中曽根康弘元首相は
テレビ番組の収録で「小沢氏は大連立に思い切って踏み切るべきだ。
国の方向付けを首相と小沢氏の2人がやらないと責任は果たせない」
と述べたそうだが、実現した場合に起きる危険性については、
全く頭になかったのだろうか。

そのほかにも、「読売新聞グループ本社の渡辺恒雄会長兼主筆も強く後押しした」
らしいが、マスコミの機能低下もここまできたかとがっかりするとともに、
早期の会長兼主筆の辞任を求めたい。

一方、まともな政治家もかなりいた。
「山崎拓前副総裁、谷垣禎一政調会長、津島雄二元厚相らほとんどが
連立に批判的な姿勢を示した」そうである。

しかし、少しでも大連立、いや大政翼賛政権を目論む政治家が
いるようでは、この国も危ない。
国民は選挙を通じて、一刻も早くそういった政治家を見つけ、
政界から引退させなければならない。

<ニュースソース 11月3日付・ 毎日新聞朝刊より>

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~ムッシュ・いけふくろう~

「警察署の管轄について考える?」(いけふくろう通信第453号)

2007-11-01 21:38:35 | 政治・経済・法律・社会
まぁ、報道でご存じの通りだと思いますが、
元光GENJIの被疑者A氏が覚せい剤所持で逮捕されましたね。

そこで、どうしても分からない問題が出てきました。

それは、被疑者A氏が覚せい剤取締法違反(所持)容疑で、
「警視庁大塚警察署」によって、「豊島区東池袋2丁目」の路上で
現行犯逮捕されたことです。

なぜ、分からないといえば、豊島区東池袋2丁目は、大塚警察署ではなく、
巣鴨警察署の管轄地域なんですね。
にもかかわらず、報道では、巡回中の大塚警察署署員が職務質問し、
覚せい剤を見つけた、とあります。

内偵調査をしていたわけでもないのに、なぜ、大塚警察署の署員が、
巣鴨警察署管内を巡回していたのか?
管轄問題で、巣鴨警察署は正式に抗議をしないのでしょうか、
それとも、すでに身柄は巣鴨警察署に移送されたのでしょうか、
はたまた同じ警視庁管内だから許されるのでしょうか。

以前から、いろいろな噂が立っていましたが、
それが理由なのでしょうか、全く私には、分かりませんねぇ。
(意味深な発言!詳しく聞きたい方は編集長に直接お尋ねください)

<編集後記>
今回の逮捕劇、わが編集部から歩いて30秒というすごい近い所。
確かに当日、妙にテレビカメラが多くて、何があったんだろうと
思いましたが、ニュースを見て、納得しました。
それにしても、大勢の報道各局の人員でした。

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~ムッシュ・いけふくろう~

『「監視カメラ:犯罪などの異常動作を自動検出 ソフト開発」に苦言』(いけふくろう通信第442号)

2007-10-19 23:26:30 | 政治・経済・法律・社会
毎日新聞2007年10月17日付けの朝刊によると、
とんでもないソフトが開発されようとしていることが発覚しました。

記事の概要は以下の通り。

「監視カメラ:犯罪などの異常動作を自動検出 ソフト開発」

 監視カメラの映像から犯罪などの異常な動作をリアルタイムで
自動検出できるコンピューターソフトを、
産業技術総合研究所(茨城県つくば市)の研究グループが開発した。

現在は監視カメラの映像を監視する要員が必要だが、
人間が見ていなくても事件事故などの発生を自動的に検知でき、
防犯システムなどへの応用が期待される。

 産総研情報技術研究部門の佐藤雄隆研究員は
「既に実用化に近い状態まできている。さらに多くの映像を処理できるよう、
監視カメラに小型コンピューターを直接埋め込む研究も進めている」
と話している。

これが、日本の技術力ということだけであれば、それはそれで、
さすが日本の技術はたまげたもんだで終わるのでよい。

しかし、これが警備会社、さらには警察によって、
街のあらゆる場所におかれてしまったとしたら、
個人のプライバシーはまったくなくなり、
街は警察の監視下におかれてしまう。

そうカナダの社会学者であるデイヴィッド・ライアンが主張する
「監視社会」だ。

実際には、住民基本台帳ネットワークシステムやSuicaやPASMO、
インターネットといった情報を介して起きる個人情報の流出も
含めて、彼は「監視社会」と呼ぶらしいが、
現実にこうしたことがおこっている限り、
国民の生活は全て白日の下にさらされてしまっているのだ。

このような「監視社会」をさらに推し進めようとする
あたらしい「監視カメラ ソフト開発」、その利用には、
一定の制約をもうけてもらいたい。

そうしなければ、警察が繁華街に設置している監視カメラを
より増やし、全国の至る所に設置され、
しかも犯罪と思わしき行動はコンピュータがチェックをして、
それを確認した警察官が国民を任意に取り調べることになりかねない。

そうなってしまえば、われわれは萎縮し、何もできなくなってしまう。

そうならないためにも、やはり研究成果にも一定の制約が必要である。

われわれの安心した生活のためにも。

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~ムッシュ・いけふくろう~