ハーバード・ケネディスクールからのメッセージ

2006年9月より、米国のハーバード大学ケネディスクールに留学中の筆者が、日々の思いや経験を綴っていきます。

おわりに

2008年06月07日 | 日々の思い

 

 こんな風にして、非日常的な日常の連続であった僕の2年間の留学生活はその幕を閉じようとしています。

 未だ様々な疑問、葛藤が渦巻いている自分ですが、一つだけ一点の曇りもない思いがあります。

 それは、多くの、本当に多くの人への感謝の気持ち。

 ケネディスクールの友人達、事務の方々、教授陣、食堂のおばちゃん、おじちゃん、PAEのクライアントや夏・冬のインターン・ボランティアでお世話になったインド、ケニア、そしてニューオリンズの受け入れ先の方々、ハイデラバードで助けて頂いた日本人の皆さん、2回のKorea-Japan Tripを様々な形で支援して下さった日本・韓国の方々、同じアパートの友人達、そしてもちろん僕の家族。何より、自分勝手に世界のあちこちをほっつき歩いたり、図書館に立てこもって“帰宅拒否?!”を繰り返した僕を見放さずに一緒にいてくれている妻・・・

 そして、僕のこの留学に送り出してくれた日本の納税者の方々。

 本当に大勢の方々の温かい支援と激励を頂きながら、僕はこの途方もなく貴重な2年間を過ごすことができました。本当に有難うございました。

 この恩返しは、ここで経験し学んだことを何度も反芻して確かな糧とし、そして僕を育て、アメリカに送り出してくれた、僕の祖父・祖母、父・母世代が作ってくれた、そして僕たちの子供たち、孫たちが生きる、僕の大好きな人たちが暮らすコミュニティー、日本に尽くすことだろうと思ってます。

 既にお伝えしたとおり、本ブログを主なリソースに、今年9月から遅くても年末までに書籍「ハーバード・ケネディスクールからのメッセージ -Ask what YOU can do -」を出版することになっております。

 2年間の留学経験は自分にとってどんな意味があったのか、そこで得たものはなんだったのか、そしてそれを今後どのように活かしていくつもりなのか、自分なりの答えを模索するための手段として、そして、僕を送り出してくれた皆さんと、ここでの経験や思い、気付きを共有するために、残された社会への再復帰までの時間を、執筆活動に充てていく予定です。

 という訳で、29歳の誕生日を目前に控えた2007年10月29日から今日まで20ヶ月間、合計254本の記事を綴ってきた「ハーバード・ケネディスクールからのメッセージ」も本日で最終回となります。

 このサイトには、これまで合計20万件以上の訪問を頂き、数多くの皆さんからブログ上で、あるいは私信で応援のメッセージを頂いてきました。

 やるべきこと、やらなければならないことが山積する中で、睡眠時間を削ってコンスタントに且つ、妥協することなくブログを綴っていくのは、正直非常に厳しいものがありました。そんな時に励みになったのは、やはり数多くの訪問頂いている読者の皆さんの存在、そして頂いた温かい応援のメッセージの数々です。

 このブログを通じて、皆さんとほんの少しでも気付きを共有できたなら、これほど嬉しいことはありません。

 ブログは終了しますが、また書籍として内容を改めて皆さんにお目にかかれることを、そして何より、皆さんと直接、会ってお話ができる日が来るのを、心待ちにしています!

 これまで、本当に有難うございました。

 それでは、日本で、あるいは世界のどこかで、またお会いしましょう!

     2008年6月7日 午前11:30

   ハーバード・ケネディスクール LITTAUER CENTER 3階にて

   池田 洋一郎

             


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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ケネディスクールを届けてくれてありがとうございました! (内田洋平)
2008-06-08 01:37:21
池田様

ブログが始まった頃から読んでいました。

池田様の記事をペースメーカとし、過ごしていたような気も致します。Basixでのインターンの日々、PAEのプロセス報告、突如とはじまる濃密な連載記事の数々。笑

池田様の様々な知見、経験を我が身のように体験出来、この1年半は本当に充実しておりました。

非常に寂しい思いも致しますが、このブログは終わる事で始まる事なんだと思います。私はまだ学生の身分ですので、池田様が、スムーズな社会復帰をしていく姿を見習いながら、行動していきたいと思います。

長々と書いてしまいましたが、今までありがとうございました!
いつか、日本でお会い出来る日を夢にみております。

内田洋平

追伸
私は、以前、Common Impactの記事にコメントさせて頂きました。その後に池田様から頂いたメールを紛失していまい、返信が出来ない状態が続いておりました、、、。再度御連絡を頂ければ嬉しい限りです。
entrepreneur1986アットgmail.com
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内田洋平さん (池田)
2008-06-09 00:10:10
こんにちは。コメント有り難うございました。不定期のブログで内田さんの生活のペースを乱してしまい申し訳ありませんでした(笑)。日々忙殺されていたので、時間のある時にため込んだ分をだーっと書いて放出するということを繰り返していたので、ついに記事配信日と実際の日付が一致することが最後までありませんでした(苦笑)
こんなブログですが、内田さんが勉強を進める上であるいはアントレプレナーシップを発揮していくうえで、少しでもお役に立てたのならば本当に嬉しいです。
メールは別途させて頂きます。6月29日に「報告会」を行いますので、その際にお会いできるとよいですね。今後ともよろしくお願いします。
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お疲れさまでした。 (はっち)
2008-06-09 22:08:22
はじめまして。
ランダムプロフィールで偶然たどりつきました。
社会に戻るための講義など、とてもしっかりした文章で面白く書かれているので今少しずつ拝読しています。
出版もされるんですね!人生や生活というか、これまでやってきたことが形になるなんて素晴らしいですね。
これからも楽しみにしています
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>はっちさん (池田)
2008-06-10 00:26:08
ご訪問いただき、コメントを有り難うございます。この2年間の貴重な経験をブログよりももう少しまとまった形で皆さんと共有できるよう、執筆活動のほうも頑張ります。これからも宜しくお願い致します。
返信する
おひさしぶりです (スガ)
2008-06-10 12:21:55
中国におりますスガです。いよいよまたあの日常が始まりますね。また、といっても、日本も池田さんも2年前とは違っているはず、また新しいスタートですね!僕もあっという間にあと残り1年になってしまいました。吐くほどいろいろ吸収していきたいと思います。本、楽しみにしていますね!
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>スガさん (池田)
2008-06-12 05:22:41
中国からコメント有難う。いよいよ始まる日常を前に戦々恐々としています(笑)。ハイフェッツ教授の教えではないですが、静かに戻るとします。そちらの様子もまた教えてもらえればと思います。日常でも吸収すべきことは山ほどありますから。また中国の様子も押してください!
返信する
MBA・大学院を目指す人のための世界最大イベント「World MBA Tour」「World Grad School Tour」 (柳澤)
2010-07-26 17:49:22
イタリアSDA Bocconi MBA卒業の柳澤と申します。
私は現在、ロンドンにあります教育サービスの企業にてアジア市場のマーケティングを担当しています。

MBA・大学院を目指す人のための世界最大イベント「World MBA Tour」「World Grad School Tour」の開催にあたり、
是非、貴殿のブログにて告知にご協力いただけませんでしょうか。

受験者にとっては直接アドミッションと接する絶好のチャンスであり、
私自身も留学前に参加し、ネットワーク拡大とともに受験に向けてモチベーションを最大化させる良い機会でした。

宜しければ以下のテキストを告知していただきたく宜しくお願い申し上げます。

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【QS World MBA Tour Premium】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【日時】 2010年9月9日(木曜日) 午後5時~午後9時
【会場】 シェラトン都ホテル 〒108-8640 東京都港区白金台1-1-50
http://www.miyakohotels.ne.jp/tokyo/access/index.html

【費用】 下記事前登録で入場無料 (当日入場の場合500円)
http://www.topmba.com/mba-tour/Tokyo-premium?&utm_source=reg&utm_medium=online&utm_campaign=StudentBlog

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【主催:QS Quacquarelli Symonds Ltd.】
http://www.topmba.com/
QS社は高等教育に関するイベントやランキング情報等を通じて人と教育機関と企業を結ぶ活動を行っています。
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【QS ワールドMBAツアーとは】
世界のトップビジネススクール入学審査官らが、東京含むアジア、北米、ヨーロッパを世界最大規模で全52都市を巡回する予定で、日本開催は今年で8回目になります。数百名のMBAを目指す方々の参加が見込まれ、ブースに立つ卒業生や出願者同士のコミュニケーションも大きな魅力です。プログラム内容や卒業後の就職案内など情報入手のチャンスです。当日ブースで会話した学校関係者が、選考プロセスにて実際のインタビュアーや審査官であることは珍しくありません。是非ご参加ください。
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【当日のタイムテーブル】
16:00-17:00 入学審査官によるパネルディスカッション「MBA合格をつかむキーポイント」
17:00-18:00 トップ校プレゼンテーション
18:00-19:30 トップ校入学審査官との座談会(参加者は要事前選考)
19:30-21:00 オープンフェア
20:00-20:30 企業採用担当によるディスカッション「MBA卒業後のキャリア形成について」

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【参加予定校(一部)】
INSEAD、IE、ESADE、IMD、LBS、Michigan、Boston University他

★事前登録はこちらから★
http://www.topmba.com/mba-tour/Tokyo-premium?&utm_source=reg&utm_medium=online&utm_campaign=StudentBlog

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