凡人マスター

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現状と思い ~原発事故

2011年03月28日 | Weblog
地震と津波、原発の事故が発生して2週間以上が過ぎました。
被害に対する思い、復興に対する思いは日に日に募っています。

通常のブログに戻る前にひとつだけ書いておこうとおもいます。

復興の大きな障害となっている原発事故。
今回の福島の原発事故はIAEAが定める基準だと
“レベル6”に相当すると言われています。
“レベル7”がチェルノブイリです。
チェルノブイリの事故で撒き散らされた放射性物質は、
広島に投下された原爆の400~500倍と言われています。
福島はチェルノブイリまではならないという専門家もいますが、
炉心溶融(メルトダウン)すると、原子炉圧力容器などが破損され、
放射性物質が周囲に拡散する可能性があります。
それを避けるために注水→冷却しているのですが、
注水を増やすと汚染水が拡大し、外部に広がるので
収束の見通しが立たないのが現状です。

今現在、2号機の水たまりが1シーベルト、
作業をしてくださっている方が、汚染した水につかり足に浴びた放射線量は、
約2~6シーベルトだそうです。
よく耳にする“シーベルト”について補足します。
まず、1シーベルト=1000ミリシーベルトです。
全身の被曝量が3~5シーベルトだと半数の人が亡くなります。
6シーベルト以上の放射線を浴びると、腸管障害により1ヶ月以内に大半が死亡します。


私は被爆地長崎で生まれ、被爆者・2世・3世に囲まれて育ちました。
今回の原発事故のニュースを見ていてとても複雑な気持ちで過ごしています。
「ただちに健康に被害はない」
この言葉に心が痛みます。
広島・長崎で原爆が投下された後、放射線・放射能の情報の隠蔽や
不足により被爆者は暗い闇へと落とされました。
歴史は繰り返すのでしょうか。
内部被ばくは本当に怖いことです。
確実に体を蝕みます。
そして、同じく怖いのは差別と風評被害。
このブログにも思うことをすべて書こうかと思いましたが、
それが適切かどうか今は判断できないでいます。
煽る気も、楽観視する気もないです。

今の子どもたちや、その子どもたちが生きる未来はどうなるんだろう。
少しでも安心できる状況をここからまた築いていかなければ。
私たちの世代、頑張るときじゃない?
気力、体力、志。
一番頑張れる世代じゃない?
そして一番足を踏み外してはいけない世代でもあります。
「冷静な判断を」
そう言うならば、冷静な判断ができる適切な情報を政府は伝えてください。
ここで間違うわけにはいかないんです。

もどかしい気持ちもありますが、個人でできることもたくさんあるはずです。
受け止め、考え、行動する。
この国で生きるみんなに心を寄せて、自分ができることから頑張ろう。

長崎の友人へ。
身内や近所の方から聞いた被爆体験談、学校の平和学習で学んだことを
話し伝えていこう。


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