観る度に違った印象を抱いたり、新しい発見があったり。
そんな何度観ても飽きない映画が数本あります。
その1本がこちら
『髪結いの亭主』
初めて観た時は中学生だったと思います。
ラストでヒロインがとった行動の意味がわからず、
なんとなく気になる映画という印象しかありませんでした。
泣いたりもしなかったし。
近年になってヒロインの気持ちがわかりました。
官能的なシーンもありますが、この映画は純愛映画です。
じわ~っと涙が浮かび、ポロポロと落ちてくる。
そんな映画です。
私的見解ですが、
ひとつ言えるのはヒロインは幸せだということ。
ハッピーエンドなのかもしれないな。
説明が難しいので細かな内容は割愛します。
気になる方は観てみてください。
キャスト、セット、映像、どれも素敵です。
ちなみに監督はパトリス・ルコント。
この映画の前年には『仕立て屋の恋』
を監督しています。
【髪結いの亭主】
原題 : Le Mari de la coiffeuse
製作年 : 1990年
製作国 : フランス
Amazonより抜粋
パトリス・ルコント監督の日本初公開作で、その後の彼の作風のひとつである官能的ラブストーリーの原点とも呼べる作品。子どもの頃のセクシュアルな幻想から、女性の理容師にあこがれを持ち続けたアントワーヌ。中年にさしかかった彼は、ついに念願の理容師マチルドと結婚する。
ヒロイン役アンナ・ガリエナの匂い立つような魅力に加え、静けさに響きわたるハサミ、髪をすすぐ水…。音の使い方ひとつとっても、どこか扇情的。アントワーヌが踊るアラブ調のダンスはユーモラスだが、その音楽は、どこか懐かしさを喚起させる響きだ。少年時代の夢を実現し、妻に仕事をしてもらうというのは、男にとって都合の良すぎる物語かもしれない。しかし、意外な急展開をみせるラストシーンからは、愛すること、愛されることについて多くのことを考えさせられ、いつまでも余韻が残る。(斉藤博昭)