goo blog サービス終了のお知らせ 

白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
ブログ移転しました→https://note.com/shiraishi_igo

大澤奈留美ー荒木一成

2020年09月10日 23時59分59秒 | 幽玄の間

<本日の一言>
本因坊戦最終予選決勝で、黄翊祖九段(33)が大西研也四段(25)を破ってリーグ入りを果たしました。
棋聖戦Cリーグでは、栗田佳樹アマが後藤俊午九段(53)を破ってリーグ残留を決めています。
どちらの対局も日本棋院ネット対局幽玄の間で中継されましたので、ぜひご覧ください。



皆様こんばんは。
明日は日本棋院有楽町囲碁センターにて指導碁を行います。
皆様のお越しをお待ちしております。
なお、来月からは3か月ほどお休みする予定です。

本日は9/7に行われたSGW杯予選から、大澤奈留美五段(44)-荒木一成六段(43)戦をご紹介します。
なお、SGW杯の棋譜は幽玄の間の会員ページから全局ご覧頂けます。

1図(実戦)
大澤五段の黒番です。
白△と飛ばれた場面、攻め合いの格好になっています。
次に黒Aと押さえるのは、白Bとつながれて白の手数が長いです。
ここは手筋の手番ですね。



2図(実戦)
黒1、3と出切り、白4には黒5と1回逃げるのがポイントです。
有名な「石塔絞り」の手筋ですね。



3図(実戦)
黒5まで(黒3はAの所)、攻め合い黒勝ちとなりました。
何万回見ても面白い手筋だと思います。
ただ、この話には続きがあり・・・。



4図(実戦)
白1、3と半分救出する手がありました。
黒は白×を抜いたものの、よく見ると1眼しかありません。
黒6、8と生きている間に白5、9と大きい手を打ち、白の優勢が確立されました。
石を取っても良くなるとは限らないのは囲碁の面白い所ですね。



☆各所で指導碁を行っています。皆様のお越しをお待ちしています。

日本棋院有楽町囲碁センター・・・JR有楽町駅前の交通会館9Fです。毎月1回、指導碁当番を担当しています。次の担当日は9/11(金)です。

永代塾囲碁サロン・・・武蔵小杉駅徒歩5分です。今後の活動拠点となります。

白石囲碁教室・・・2020年6月末に閉鎖しました。現在は永代塾囲碁サロンでの指導碁情報をお知らせするページになっています。

上達の約束・・・上達の約束は、お客様の都合に合った会場を選べる回数制のレッスンを行っています。五反田会場は閉鎖しました。

☆「やさしく語る」シリーズ、好評発売中!
やさしく語る 碁の本質」 「やさしく語る 布石の原則」 「やさしく語る 碁の大局観」 ・・・現在、「やさしく語る」シリーズを3冊出版しています。

※4作目「やさしく語る 棋譜並べ上達法」が、2019年8月13日に発売されました!