白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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金澤秀男ー大橋拓文

2020年09月05日 23時59分59秒 | 幽玄の間

<本日の一言>
少し古いニュースですが、仲邑菫初段(11)の東京本院移籍が決まりましたね。
父の仲邑信也九段(47)も6年ほど東京で武者修行をしていましたが、その間に感じるものがあったのでしょう。
私が仲邑初段と当たる可能性は低く、他人事だと思っていたのですが、覚悟しておかなければいけませんね(笑)。



皆様こんばんは。
幽玄の間選手権の棋譜は、「保存棋譜」→「大会サーバーの棋譜」と進んで頂けばご覧頂けます(PC版)。
また、「ハンドルネームで検索」の所にチェックを入れ、対局者名を入力すれば対局者毎の検索も可能です。

さて、本日は金澤秀男八段(44)-大橋拓文六段(36)戦をご紹介します。


1図(実戦)
金澤八段の黒番です。
大橋六段は幽玄の間選手権で大高目や五の五を連発していますが、今回は白番のブラックホール(?)布石!
ちなみに、当然ながらAIの評価は低く、手元のソフトでは白番の勝率が20%ぐらいまで落ちます。
大橋六段がそれを知らないはずもなく、あえての挑戦ですね。

最近は変わった布石を打つ人もめっくり少なくなりました。
しかし、いつも同じような布石になっては面白くありません。
いずれは特殊ルールで行われる棋戦やイベントが生まれてくるのではないかと思っています。



2図(実戦)
黒はほぼ4隅を占めていて地が多いです。
一方、白には厚みがあるわけでもなく、むしろ薄い・・・。
これで碁になるのかと思ってしまいます。



3図(実戦)
しかし、いつの間にか結構良い勝負になってきています。
碁は分からないものですね。
なお、結果は黒中押し勝ちでした。



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