白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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問題

2020年09月03日 23時53分41秒 | 問題集

<本日の一言>
永代塾囲碁サロンでは、土曜日にホームリーグという碁会が行われていますが、第1土曜日には田尻悠人五段の指導碁も受けられます。
また、今月5日(土)はそれに加え、棋聖戦解説会も行われます。
田尻五段が棋聖戦の注目対局を解説するイベントですね。
解説会が15時~16時30分、16時30分~21時が指導碁&交流会というスケジュールになっています。
皆様、ぜひお越しください!



皆様こんばんは。
本日は昨日に引き続き問題を出してみます。
元ネタは同じく指導碁です。

1図(問題図)
黒番です。
黒2子が取られているように見えますが、実は救出する手段があります。
手順が大切な問題です。






2図(正解)
黒△のハネが正解です!
黒2子が左側に脱出するためには、ここは必ず通らないければならない地点ですね。

手がかりになるのは白×に対する利き筋です。
黒Aの当てはもちろん先手ですが、黒Bの方から当てる余地もあります。
どちらを選択するのか、ここではまだ決めないことがポイントです。



3図(正解)
白1とハネてきたら、黒2の当てから黒4(Aの所)と放り込むコースになります。
追い落としで白×が抜け、白全体がピンチになりました。



4図(正解変化)
白1の曲がりに対しては、さらに黒2と外側から進み、白3の時に黒4と当てます。
白Aに対しては今度は黒Bから当て、白2子を取ることができます。



5図(失敗)
黒1と飛ぶのは1つの手筋なのですが、白8まで追い落としになってしまいます。
ここは先に利き筋を決めてはいけないところでした。


いかがでしたか?
古典詰碁にも収録されている手筋で、利き筋の正しい活用法をよく表していると思います。



☆各所で指導碁を行っています。皆様のお越しをお待ちしています。

日本棋院有楽町囲碁センター・・・JR有楽町駅前の交通会館9Fです。毎月1回、指導碁当番を担当しています。今後の担当日は8/12(水)、8/26(水)、9/11(金)です。

永代塾囲碁サロン・・・武蔵小杉駅徒歩5分です。今後の活動拠点となります。

白石囲碁教室・・・2020年6月末に閉鎖しました。現在は永代塾囲碁サロンでの指導碁情報をお知らせするページになっています。

上達の約束・・・上達の約束は、お客様の都合に合った会場を選べる回数制のレッスンを行っています。五反田会場は閉鎖しました。

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