去年の9月、鎌倉に「帝皇茶藝」という台湾烏龍茶の店がオープンしたという
情報を昨日仕入れたので、今日さっそく行ってみた。
お店のホームページを見ると、18時半ラストオーダー、19時閉店となっていた
ので、会社の帰りに銀行とツタヤに寄ってからからでも間に合った。
18時10分頃、店に到着。オープンしたばかりなので、店内はきれい。
お客さんは誰もいなかったが、すぐ後に女性客が一人やって来た。
その女性は食事メニューを注文していたが、私は「老茶」を注文。
功夫茶の単品は、ホームページのクーポン券を印刷して持って行くと、10%引き
になる。
功夫茶は、竹茶盤や茶挟・茶通などの道具セットひと揃えが運ばれてきた。
竹茶盤は、他の店でよく使われている薄茶色のとは違い、こげ茶色のだった。
そして、なぜか茶壷がすごく大きい。一人で飲むには大きすぎるサイズだ。
お茶請けは、中国菓子のミニ月餅1個だったが、美味しかった。
さて「老茶」だが、私は初めて飲んだ。「老茶」がメニューにある店は珍しい。
茶葉は黒っぽくて、キュッと固まっている。
香りも味も普通の烏龍茶とは違った。何と表現してよいのか分からないが、
特徴がある。日本のほうじ茶に似ている気もするし、プーアル茶っぽい感じもする。
しかし、そのどちらでもない独特の美味しさがある。甘味も感じる。
自分で淹れて飲んでいたら、店の女性が声をかけてきた。女性は台湾人かも。
「茶道具を持っていて、いつも中国茶を飲んでいるのか」と聞かれたのだが、
私がとても慣れた感じで淹れて飲んでいるのを見て、そう思ったらしい。
ハハハ、ばれてしまうものだな。
「老茶」の説明もしてくれた。
20年ものだが、ほったらかしにしておくプーアル茶と違って、定期的に炭で
焙煎して作ってあるとのこと。
気に入ったので「老茶」の茶葉が欲しいと思い、販売価格を聞いてみた。
店で飲むと1,600円もするので、茶葉はさぞかし高いのだろうと思ったら、
50グラム1,450円とのこと。思ったより安いのでビックリ。
茶農家から直接仕入れてくるので、安く販売できるのだと、後から出てきた
店の男性が説明してくれた。男性は日本人かな?
私が好きな翠玉茶も50グラム750円という安さなので、ついでに購入。
会計時にポイントカードを作り名前を書いたら、店の女性が私の名前を読み上げた
ので、なんでだろ?と思ったら、「お客さんの名前は覚えるから」と店の男性が
言った。ほんとか?
「帝皇茶藝」には、7種類くらいしか茶のメニューがないが、ランチメニューも
あるので、鎌倉で食事や休憩場所に困ったら、これからは「帝皇茶藝」に行こう。
鎌倉の西口だが、駅から近くて便利だし。
ちなみに、鎌倉の小町通りにあった中国茶館「寶坊」は無くなったとのこと。
一体いつの間に無くなったんだ。
お茶は美味しくなかったので、数回しか行ってないため、全然知らなかった。
でも、食事場所に困ったときは、ふらっと食べに行ける良い店だと思っていたのに。
「帝皇茶藝」の方が、お茶も美味しいし、「寶坊」よりずっと良い店だと思うけど~。
それから、帰宅後に「老茶」のことを調べたら、某台湾烏龍茶の通販店のサイトに
「台湾の老茶の99%は偽物」「黒い茶葉は体に悪いので買ってはいけない」と書いて
あった。
これが本当なら、私が今日購入した「老茶」も偽物なのか?
飲んだら体がすぐにポカポカしてきたので、寒さが厳しい今年の冬に飲むには
ピッタリと考えて購入したのは、間違いだったのか?
先日「迎茶」で飲んだ陳年鉄観音も偽物だったのか?(陳年茶と老茶は同じ意味)
まあ、たった1%の本物を追い求めて、本物しか飲まないなんて思うわけじゃないし、
素人には見分けがつかないし、このさい美味しけりゃ偽物でも構わない。
体に悪いと言われてしまうと、困ってしまうけれど・・・。