トミーさんの井戸掘り勉強塾

[マチャアキJAPAN、2011ネパール、2012ザンジバル、2015カンボジア][2013/Dash島]テレビ出演

井戸水の水質が気になる

2013年02月15日 | 日記
久々で今年初めての書き込みになります。

さて今日は、井戸水の水質について考えてみましょう。

保健所の井戸水検査は通常10項目です。

何を検査するのかと言うと、

一般細菌、大腸菌、pH値、色度、濁度、臭気、有機物

硝酸態窒素、アンモニア態窒素、塩化物イオン、です。

その他、鉄分やマンガンの含有量が出されます。

上記のように、汚染物質までの検査をするわけではありません。

ですから、飲用にするには50項目くらいの検査をした方が良いでしょう。

しかし、人工的に汚染されていない井戸水なら、

ヒ素や大腸菌が含まれない限りそんなに変な意識は持たなくても良いでしょう。

pH値や鉄分、マンガンなどが基準内であれば塩素による殺菌

または、沸とうさせることによる殺菌で大丈夫と言えます。

実際に、井戸水での一番の悩みは鉄分です。

この鉄分による御相談が一番多いといっても過言ではありません。

鉄分は、洗濯物や水回りのものを黄ばます原因になります。

給湯器の故障の原因にもなります。

そのため、生活水にするためには除菌除鉄装置を取り付ける方が無難です。

ただ言えることは、そんな水でも昔は生活水で使っていました。

五右衛門風呂なら給湯器は使いません。

洗濯で白いものが黄ばむのは当然のことです。

鉄分の多い水でも飲んで死ぬことはありません。

昔のように食べ物も粗末であれば、逆に鉄分補給にはピッタリです。

時代的に清潔になり、保健所での基準も厳しくなりました。

井戸水は不衛生なものと思われがちですが、

世界の中には、もっと不潔な水を飲用している国もまだまだ多いのです。

鉄分やマンガンが基準以上であっても、飲用してもそれが毒とは言えません。

もちろん、毎日飲み続ければ異常が出てくるかと思います。

つまり、塩分の多いものや糖分の多いものを取りすぎると

身体に障害が出てきますよね。

鉄分も同じ意味なのです。

塩分、糖分の多いものを食べ、お酒をがぶがぶ飲んでいる人が

「うちの井戸水は鉄分が多いから飲めない」

と言っているのを聞いて笑っちゃいます。

井戸水の基準のこだわりをイマイチ考えて頂きたいものです。

いざ災害が起こったときには、そんな井戸水でも本当に助かるはずです。

基準というものは正しいものですが、

基準と言う意味を理解してもらいたいものです。


では・・・


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