今日は、井戸水の濁りについてお話します。
汲み上げる井戸水の汚れには様々な原因があります。
まず、雨が多く降った時に濁りが出るのは、ほとんどが浅井戸です。
地表面に降った雨が地中に浸透する際に、普段地下水に浸されてない
地層の細粒分が流れ込み汲み上げる水を汚します。
通常、井戸の周りには砂利が入れてあり、
その砂利を通って井戸のパイプに汚れた雨水が入り込む事が多いです。
改善策は結構難しく、掘り直したほうが早いかもしれません。
次に、今まで綺麗な水だったが、最近汚れが出始めたという場合は
井戸水そのものではなく、井戸自体に原因があります。
長年井戸を使用していると、井戸のパイプ内に不純物が付着してきます。
最初のうちは、時々、藻のようなものやサビのようなものが出る程度ですが、
頻繁に出るようになったときは、完全に井戸のパイプ内がひどく汚れています。
そのまま使い続けると水も徐々に出が悪くなります。
改善策は井戸のパイプ内の洗浄が必要になります。
次に、黄ばんだ水が出る場合は、
汚れではなく、井戸水に含まれた鉄分によるものが多いです。
この場合の改善方法は、除鉄機による除去になりますが、
鉄分の含まれる量によっては完全に除去できないこともあります。
正直、この黄ばみに悩まされ、使用を諦める人も多いです。
この鉄分の黄ばみについての問合せは一番多く
井戸水についての最大の悩みの種なのかもしれません。
また、常に白っぽく濁った水が出るのは、
集水する地層に粘成分が混ざっていると常に水が濁ることがあります。
この場合、井戸の改善策はありません。
ただし、浄水器によって濁りを除去できます。
このように、井戸のパイプなどに汚れが蓄積された場合は洗浄で修復出来ますが、
井戸水そのものの汚れの場合は、それなりの付加装置が必要になります。
場合によっては、掘り直したほうが安く済むかもしれません。
適切な対応策はご近所の井戸屋さんにお尋ねください。
では・・・