トミーさんの井戸掘り勉強塾

[マチャアキJAPAN、2011ネパール、2012ザンジバル、2015カンボジア][2013/Dash島]テレビ出演

井戸掘りの 「イドセン」

井戸掘り30年、個人職人の井戸屋さんです。 時代と共に井戸掘りの機械は随分変わりました。 小さな機械で井戸を掘る昔ながらの井戸屋はほとんど姿を消しました。 このブログより、井戸掘りの理屈を皆さんに提供していきたいと思います。 「自分で井戸が掘りたい」「井戸について知りたい」など、井戸についてご質問のメッセージを頂ければ詳しくお答えいたします。 個人職人の井戸屋さん「イドセン」http://www.idosen.sakura.ne.jp/idosen/

井戸掘りのお話 その2 「掘削方法」

2011年04月07日 | 日記
井戸の掘削方法にはいろいろあります。

皆さんは、どんな方法を考えますか?


スコップで大きな穴を掘り枠を入れながら掘り進む掘り抜き井戸ですか?

これは、井戸掘りでは一番分りやすい掘り方ですよね。
本当に浅く水の出る地域では、これが一番良い方法でしょう。
ただ、掘った分の大量の土砂を始末するのに困ってしまいますね。

井戸掘りとは、まさに人が穴に入って掘ることを言うのでしょう。


では、ここから本題に入ります。

みなさんが、井戸掘りと言ってイメージするのは細い穴を深く掘る・・・
つまり・・・・ボーリングのことなのです。

ドリルを回転させて掘削する・・・・ロータリー式
堀鉄管を上下させて打ち込む・・・・パーカッション式

最近では、回転と打撃を同時に行うロータリーパーカッション(ダウンザホールハンマ)
など、新しい工法のものが登場し、地層の硬い場所でも素早く掘ってしまいます。

しかし、一般家庭の小規模な井戸は、やはり小型のボーリングマシーン
または、小型のパーカッション式が主流となります。

所によっては、大量の水を高圧で噴出しながら掘る場合もあります。


さて、いよいよ掘り始めましょう。

あ!皆さんには機械がありませんね。・・・・どうしましょうか?

大丈夫ですよ。

簡単な掘削道具の作り方と、掘削の理屈など、詳しく説明します。


では、次回につづく・・・


井戸掘りのお話 その1

2011年04月05日 | 日記
井戸に興味を持つ人はどれくらいいるのだろうか?

でも、井戸掘りに興味を持つ人は多いようです。

自分で井戸を掘りたいと思う人は、このブログを見に来てくださいね
随時、記事をアップするつもりです。


基本的に井戸水は何処を掘っても出ると言ってイイでしょう。
しかし、その水は何メートル、いや、何十メートル、何百メートル下か分りません。
通常の井戸は、一番浅く出てくる地下水を井戸として利用しています。
昔ながらの掘り抜き井戸は、せいぜい数メートルの深さから汲み上げています。
皆さんが井戸を掘る場合、おそらくこの深さの浅井戸で完成させるでしょう。

井戸水は、基本的に平野部で浅く出てきます。
それも、砂や砂利層などが浅く出る地域は井戸が比較的簡単に出来ます。
粘土質の地層が深くある地域は、水が出にくいです。
つまり、水が通り易いかどうかで、その地域の井戸水の出具合が異なります。

山間部は、井戸の掘る場所の見極めが難しくなります。
水は沢を流れてきます。だから、沢に近い部分は水が出やすいです。
尾根の部分は、岩盤などが出やすく、浅い所での水を確保するのは難しいです。
沢から流れた土砂が溜まったような所は、水が出やすいです。

このように、浅井戸を掘る場合は地形をよく見て、地面に帯水する地下水を想像します

水脈と言うより、地下を流れてくる水流をイメージしましょう。


今後、どんどんと書き込んでいきたいと思います。
井戸って難しいですよ。

でも、理屈が分ればなるほどって思うはず。

では、つづく・・・