トミーさんの井戸掘り勉強塾

[マチャアキJAPAN、2011ネパール、2012ザンジバル、2015カンボジア][2013/Dash島]テレビ出演

井戸掘りの 「イドセン」

井戸掘り30年、個人職人の井戸屋さんです。 時代と共に井戸掘りの機械は随分変わりました。 小さな機械で井戸を掘る昔ながらの井戸屋はほとんど姿を消しました。 このブログより、井戸掘りの理屈を皆さんに提供していきたいと思います。 「自分で井戸が掘りたい」「井戸について知りたい」など、井戸についてご質問のメッセージを頂ければ詳しくお答えいたします。 個人職人の井戸屋さん「イドセン」http://www.idosen.sakura.ne.jp/idosen/

井戸掘り勉強塾講習会の実施

2012年10月23日 | 日記
このブログをアップしてから1年半が経ちました。

毎日多くの人に閲覧していただき、アクセス数も伸びています。

本来なら写真をアップしながら詳しく説明したいのですが、
写真を撮る癖があまりないので申し訳ありません。

最近、メールにていろいろな問い合わせがあるのですが、
井戸掘りについてもっと詳しく教えて欲しいという要望があります。

そんなことから、各地で井戸掘りの講習会を実施しようか迷っています。

参加者がある程度集まれば、遠方でも実施してもよいと考えています。

井戸の種類と掘削方法

掘削のための注意点

井戸を掘る場所、地形による地下水の見極め方

洗浄や地下水の組み上げなど、

学科と実技で2日間(例えば土日)でやってみたいと思っています。

しかし、まだ決まった訳ではありません。

とりあえずみなさんの意見を聞きたいです。

宜しければ、メッセージからメールをいただけると有難いです。

井戸を簡単に掘る方法

2012年10月18日 | 日記
井戸を簡単に掘る方法とは・・・

う~ん・・・難しい言葉ですね。

簡単という訳ではないかもしれませんが、楽に掘れる方法は何か?


みなさんが自分で井戸を掘る場合、どう考えますか?

安いコストで、簡単に掘れる方法を考えたいですよね。

そんな方法があるのか???

あるんですよ!!!!(笑)


パイプを継ないで掘るというのは確実な掘り方です。

ボーリングなどは、パイプを継ないでどんどん掘っていきますね。

しかし、ロッドの本数が増えればその分の重量も増すし上げ下げも大変。

更に、繋いだり切り離す作業も相当大変な労働になってしまいます。


じゃあ、どうすればいいの?

では(o・・o)/

上総掘りの原理で考えてみましょう。


みなさんは、上総掘りの本当の掘り方を知っていますか?

あれは、割いた竹をロットのように継ないでいます。

そして、繋いだ竹のロッドは1度繋げば外すことはありません。

長くなった竹のロッドは、風車のような巻き取り器に巻かれます。

巻き取るときは、人間が巻き取り器の中で歩いて回転させます。

まるで、ハムスターがクルクルと風車を回すような感じです。

これにより、ロッドの上げ下げは楽になります。


次に、下ろした堀鉄管で打ち込むのですが、

竹のロッドは、ふにゃふにゃしていますが、穴の中では孔壁に支えられ

地上から地中先端に衝撃を与えることはできます。


なんとなく原理が理解できたでしょうか?

ここまでの事をあるものに例えるとすれば、

大工さんや土木の人が使っている「ものさし」(スチールの巻尺)

あの原理と同じです。

あれを、細い穴に入れて突っつく事が出来ますよね。

そして、長く伸ばしてもボタン一つで巻き戻りますよね。

まさに、上総掘りもその原理ですね。


私がネパールやザンジバルでやった井戸掘りは、

重い鉄管をワイヤーに吊るして、約60cm~80cmの上下運動で

地盤を打ち込んでいくものです。

ワイヤーでは、竹のように突っつくことが出来ないので、

ある程度の重い堀鉄管が必要となるわけです。


そこで次に必要となるものは・・・?

やぐらです。


やぐらに滑車を取り付け、ロープやワイヤーなどで堀鉄管を上下させ、

その力を軽減させるため、てこの原理を用いたりすれば、

井戸掘りというのは随分楽に掘れるようになります。


それから、井戸掘りには「泥水(ねば水)」が必要になりますが、

そのことについて前回書き込みましたので、参照してください。


簡単な説明で申し訳ありませんが、

このように、ロープやワイヤーなどを使用して掘削すれば、

何本と繋ぐパイプも必要ありませんし、

堀鉄管も単純なものですので消耗も少ないです。

なんと言ってもコストが安くて、確実に深い井戸が掘れますよね。


さあ、最小限のコストで楽に掘れる井戸掘りに挑戦しましょう。


では( ̄^ ̄)ゞ




井戸掘り機を3万5千円で購入

2012年10月06日 | 日記


ヤフオクで珍しいビーム式パーカッションの井戸掘り機が出品されていました。

サビなどが多く、かなり古いものとわかっていましたが、

実際、この機械はほとんど出回ることがありません。

3万5千円の即決で出ていたのですが、入札者はまだいなかったので、

迷わず落札しました。


出品者の方は、あの「マチャアキJAPAN」が大好きな方で、

「テレビに出ていた井戸職人なら、この機会でも使いこなせるかも?」と、

そんな話を家族でしていたそうです。


ところが、この私がトラックに乗って到着したのを見てビックリ!

「まさか、ほんとうにテレビに出てた井戸職人が来るとは・・・」

「すごい人が家に来た」と、記念撮影までしていただきました。


さて、この井戸掘り機ですが、

これは、ビーム式パーカッションという機械です。

あのネパールやザンジバルで放送した人力の井戸掘りは

まさに、この機械の工法の人力バージョンなのです。


堀鉄管をワイヤーで吊るし、エンジンの回転でカムを動かし

上下運動によって井戸を掘削します。


部分的にサビが強く固着しているところがありますが、

なんとか、動くようになるのではと思います。


場合によっては、アフリカに送るつもりでいます。


単なる鉄屑に見えても、これが多くの人の命を救うんですよね。

(;´Д`)スバラスィ


では・・・

井戸を掘るなら直接井戸屋に依頼するべし

2012年10月05日 | 日記
みなさんが井戸を依頼するとき、どのような考えを持ちますか?

安くて良い水を出してくれる井戸屋さんが一番だと思います。

良い水が出るかどうかは、その土地の地層条件で左右されます。

もちろん、深く掘れば良い水が出ますが、その深さは100m以上です。

一概には言えないのですが、浅くても飲用水に適用できるものもあれば、

100m掘っても飲用不可の井戸水もあります。

水質の良い悪いは地下の条件であり、井戸屋の技術には無関係です。


安く施工する業者は、なぜ安く施工することが出来るのでしょうか?

安くても、きちんと利益が出るから安くできるのです。


つまり、その道のプロであるから実現できるのですよね。


とりあえず、水さえ出せばOKという井戸屋はなんだかんだと・・・

でもね、畑に水を撒きたいからと言うお客さんは、水さえ出ればイイんですよ。

だから、とにかく安く水を出して欲しいと言うのが要望です。


井戸屋というものは、お客さんが必要とする井戸を掘るのが仕事なんです。

畑に使いたい。車を洗いたい。金魚を飼いたい。子供の水遊びをさせたい。

トイレや風呂に使いたい。生活水として飲用にも使いたい。

こうした使用目的によって、いろいろな施工の仕方があります。


飲用水として、最小限の費用で井戸を掘りたい人がいるとします。

みなさんなら、どう考えますか?

私は、井戸屋としてこう答えます。


井戸の掘削はなるべく浅く掘ります。

もちろん、1年中汲み上げれるようにある程度の余裕をもって掘ります。

おそらく、浅井戸は水質があまりよくありません。

そのために、滅菌浄水器、鉄分が含まれていれば除鉄機を取り付けます。

これで、水道水と同じ水になります。

浅い水は汚いというイメージがありますが、浄水すれば良いわけです。

水道の水も、もともと川の水を浄水して供給しているのがほとんどです。


浅井戸はメンテナンスも安いです。

深い井戸はメンテナンスも莫大なお金がかかります。


このように、井戸屋として長年の経験を活かし

必要に応じた井戸水を格安に提供するように努力しています。

もちろん、天然で良質な水に拘る方にはそれなりのお話もいたします。


井戸を掘る場合は、長年実績のある業者を選び、

ときには、相見積もりなどもして、良い業者を選ぶほうが良いでしょう。


中間業者が入ると。後々の不具合が生じたときにどこに連絡を入れれば良いか

悩んでしまうこともあると思います。


このような事から、井戸を掘る場合は直接井戸屋さんへ相談し、

きちんと話をした上、納得のいく施工をしてもらいましょう。


では・・・