井戸のポンプを中古で買う人がいますが、以下のことに注意しましょう。
ここに説明するのは浅井戸用の吸い上げポンプです。
ポンプのメーカによって品番が違いますが、
ポンプには必ず「SHー256」などのような数字が書いてあります。
アルファベットの文字はポンプの品番でメーカーによって違います。
つまり、ステンレスが使用されているか、インバーターとかなどなどです。
数字は、モーターのワット数を意味しています。
○○ー200と書いてあれば200W
○○ー400と書いてあれば400Wという意味です。
川本ポンプなどは○○ー256と書いてありますが、
最後の数字が6と書いてあれば60hzという意味です。
東日本は50hz、西日本は60hzですよね。
この最後の数字を間違わないようにしてください。
例えば、○○ー155と書いてあれば、150w50hz
と言うことは、東京では使えても大阪ではモーターが焼ける可能性がありダメです。
また、メーカーによっては200とか400とか書いてあるだけで
hzがパッと見で分からない事があります。
貼ってあるラベルにhzが書いてあるので、それで確認してください。
ただ、中古のポンプになるとラベルが剥がれてるものもありますので、
見分けが出来ないものは購入しないほうがいいです。
最近は、50hz、60hz、どちらでも使用できるものもあります。
次に、汲み上げる容量ですが、
ワット数によって地下水を汲み上げる量が変わります。
およそですが、150wで毎分23L前後、250wで毎分30L前後、400w毎分40L前後
これは、品番の性能によって若干違いますので目安と考えてください。
接続するパイプ径は、200w以下が20mm(鉄管は3/4インチ)
200w~400wが25mm(鉄管は1インチ)、400w~750wが32mm(鉄管は1インチ1/2)です。
ただし、400wでは25mmと32mmがありますので注意してください。
通常、家庭用は25mm以下であり、これ以内であれば役所の届けでは必要ありません。
が、地域によって異なる場合もまれにありますので注意してください。
ここまで、ポンプの種類と容量を説明しました。
ここからが、特に注意するべきことですので、よく理解してくださいね。
中古のポンプを購入する場合、実際に組み上げるかどうかが心配です。
中古車を買う時は、年式、走行距離、事故歴などを気にしますよね。
井戸のポンプの場合、年式や走行距離は気にしません。
事故歴が一番重要なのです。
つまり、どんな古いポンプでも調子の良いものはいくらでもあるのです。
ポンプの一番の致命傷は、インペラの消耗です。
インペラが消耗すると隙間ができ、
水の吸い上げが弱くなると同時に押し上げる力も弱くなります。
このような状態になると規定量の水量が出ず、
蛇口を閉めても圧力センサーに規定の圧力がなかなかかからず、
モーターが自動的に止まるまで時間がかかります。
状態がひどければ停止することなく回り続けます。
オークションなどで出品されているポンプには、
水を汲み上げる写真などが掲載されてるものもありますが、
桶に貯めた水を汲み上げている写真をみて安心してはいけません。
井戸のポンプは地中の水を汲み上げるのです。
どれだけ吸い上げ力があるかということです。
蛇口を閉めて数秒でモーターが停止するかどうかが一番の見極めです。
オークションで購入の場合は出品者に質問して確認しましょう。
最後に、円筒形のポンプの場合、タンクが下に付いています。
この形状のポンプは、古くなるとタンクの溶接部分が腐食して
錆びて穴が開くことがあります。
川本ポンプや荏原(EBARA)などの角型のポンプは肉厚の圧力タンクを使用しています。
この角形の方を選んだほうが良いと思います。
ただ、言えることは、
正直、中古のポンプを購入することはあまりお勧めできません。
新品を購入してもそれほど高いものではありませんし、
何よりも安心ですよね。
私にしてみれば、中古ポンプは1000円でも要りません。
ただし、お客さんの希望で安く抑えたいと要望があれば、
私がすべてチェックした良品の中古ポンプを付ける場合もあります。
さて、みなさんはどのように判断しますか?
では(o・・o)/