何度かこのブログに井戸工事の金額について書き込みました。
井戸を掘りたいと考えている方に、これを分かって頂けると幸いです。
完成した井戸を見てみると、地上にポンプがあり、どの井戸も同じに見えます。
なぜ、井戸工事の金額に大きな差が出るのでしょうか?
工事金額の設定には目に見えない、いろんな条件があるのです。
掘削による単価の設定 = 地層、深さ、太さ、など、
土地の条件 = 平坦、斜面、山、湿地帯、など
作業条件 = 作業に必要な、 水、電気、残土処理、など
設備工事 = ポンプの種類、除菌除鉄装置、浄水器、など
上記の条件の組み合わせによる単価設定が行われることが主流です。
また、遠方の場合は交通費や宿泊費がかかることもあります。
各業者によって、それぞれの単価設定は様々です。
公的な役所仕事の場合は、細かく積算され入札などがかけられます。
しかし、個人の場合はおおよその金額で見積もりする事があります。
小規模な家庭用井戸の場合、1日で終われるか?3日かかるか?など、
私の場合は、正直、作業日数で掘削費が決まることが多いです。
つまり、長年の掘削経験により、この地域はどんな地層で何メートル掘るか?
地上式ポンプになるか?水中ポンプになるか?
そのために、どれくらいの径の太さでどこまで掘るか?
この条件を瞬時に頭に描き、およその金額が出ます。
なんだ、およそとは適当なのか?と、思われる人もいるかと思いますが、
どこの井戸屋さんでも、正直およそで工事金額を言うと思います。
それは、掘る前から正確な地層や水の位置など、およそでしか分かりません。
およそだからおよそなんです。???
自分で言うのもなんですが、なんか変ですね。
ラーメンが500円もあれば1000円もあるように、
同じ食材でも値段が違いますよね。
井戸屋さんも単価の設定は様々ですので、いろんな業者に相見積もりしましょう。
で、ここで大切な事は何か?
実は、格安に井戸を掘ってもらうにはこの事を注意してください。
皆さんが、井戸の工事金額と頭に描くのは、完成した状態を思っていますよね。
例えば、車を買うときでも乗り出し金額をイメージしませんか?
中古車が100万円であっても、消費税、自賠責保険、重量税、車検整備費、諸経費、
合計135万円!なんてことありませんか?
私の場合、電動ポンプを含め、井戸水を使用できる状態で18万円から請け負っています。
つまり、総額で金額を言っています。
もちろん、ポンプから離れたところに蛇口やシンクを取り付ける場合は、
追加料金が発生しますが、
井戸工事の金額に、ポンプの機材、取付費、その他もろもろが別料金って変じゃない?
まさか、掘った井戸の水をストローで吸うのかい???
まあ、このように「井戸○○万円!」と見出しに書いてあっても、
よく見ると、小さな文字で「○○の場合」と追加料金だらけ。
これじゃ~一体いくらで完成するか心配ですよね。
必ず、総額でいくらになるか尋ねるようにしましょう。
井戸工事の金額が高いか安いかはそれぞれ個人の判断です。
自分のイメージより高いと思えば絶対やめるべきです。
それぞれの井戸屋さんには、それぞれの単価設定があります。
納得して工事を依頼できれば、それで良いのではないでしょうか?
では(o・・o)/