トミーさんの井戸掘り勉強塾

[マチャアキJAPAN、2011ネパール、2012ザンジバル、2015カンボジア][2013/Dash島]テレビ出演

小型井戸掘り機の購入に注意してください

2016年06月16日 | 日記
このことをブログに書くか悩んでいましたが、

今回、思い切って書かせていただきました。

写真は以前、私が紹介した自作の井戸掘り機です。



これは動画として、youtubeにもアップされています。

結構、興味のある方も多く、海外の人も多く見ています。

この機械を商品化していますか?とか、

複数台の購入を考えているのですが?とか、

問い合わせが寄せられています。

しかしながら、この機械は販売目的に作ったわけではありません。

私が時々井戸掘りに使用しているのは事実ですが、

これは、井戸掘り機としての商品では無いからです。

この機械は、水道管やガス管のネジ切り機を改造して作ったものなのです。

私がyoutubeに動画をアップして以降、同じような機械が販売されたり

「井戸を掘ります」と、同じような機械で井戸掘りの商売をしている人もいるようです。

「私のまねをした」と言えば、その人たちに怒りを与えてしまうかもしれませんが、

怒る、怒られる、ではなく、井戸掘り機では無いということは事実なのです。

所詮、100v500wのモーターで回すネジ切り機です。

そのギヤーの構造は井戸掘り機としてはおもちゃに等しいです。

確かに、粘土や砂層なら30mでも40mでも掘り進めれますが、

白鉄管をロッドとして継ぎ足し、

ホームセンターで売ってるようなエンジン式の小型スクリューポンプで、

ましてφ100mmとかφ150mmの平板の三角ビットで、

どうやって、そんな太いパイプが入る穴が出来上がるの?

そんな穴が出来上がってるかと言えば疑問です。

この太さの穴を30mも40mも掘るって本職のボーリング屋さんでも、

正規のボーリングマシンで掘削しても大変な作業なのですよ。

ただ平ビットが深く入っただけで、掘った口径の穴は自立せず、

ケーシングパイプが入れられる穴にはなってないと思います。

つまり、掘りやすく、崩れにくい地層であれば運良く掘れるということでしょうか?





この写真は、私が自作した2台目の機械です。

幅60cmの小型のキャタピラで自走します。

そして、手動ではなく油圧式で昇降します。

もちろん、ベントナイトなどの濃い泥水を送る高圧ポンプも付いています。

この機械もyoutubeにアップしようと思いましたが、

巷に同じような機械が出回るおそれがあると思い、アップするのをやめました。

写真も、申し訳ないですが真似されたくない部分を塗り潰しています。

今現在はさらに改造し、回転部分のネジ切り機は使用していません。

写真もアップしませんが友人の機械屋で頑丈なギヤーケースを組み付け、

立派な井戸掘り機として完成しています。

ネジ切り機を取り外した理由は、ネジ切り機は所詮ネジ切り機です。

2~3現場でギヤーが飛んで使い物になりません。

その都度、中古の同じネジ切り機を買っては何度も取り替えていました。

そんな訳で、今はすっかり姿形が変わった井戸掘り機に進化しました・・・笑

まあ、そんな訳でいろいろ書きましたが、

なぜ、今回この記事を書いたかというと・・・

トミーさんの井戸掘り勉強塾も結構閲覧数が多く、

アクセス数100万に手が届くくらいになっています。

それだけ多くの人が見てくれているから、本当に多くの相談も寄せられます。

「簡易的な機械を買ったけど、いま何メートル掘ってどうのこうの・・・」

つまり、上手くいかない!

はっきり言って、掘れない!

こんな問い合わせが毎月何件も来るんですよね。

自分で井戸が掘りたいというのも、ある意味冒険でしようが、

あまりにも高額なおもちゃはお勧めできませんね。

無駄なお金は使わず地道にコツコツと掘ったほうが面白いと思います。


ちなみに、

私が自作した小型井戸掘り機は、

住宅密集地の狭い敷地で、かつ比較的地層の掘りやすい現場で、

せいぜいφ50mm程度のパイプを入れる浅井戸(10m~15m程度)のみです。

依頼されたお客様の敷地が狭いとか、搬入する通路が狭いとか、

どうしても本式のボーリングマシンが入れられないところに限り、

仕方なく無理無理この機械で井戸を掘っているだけです。

ですから、使用頻度は年間に2~3現場くらいですね。

つまり、井戸を掘ってお金をいただく以上、

あまりお粗末な機械とは言えない機械は持っていけない!

と、言うことなのです。



では(o・・o)/









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