トミーさんの井戸掘り勉強塾

[マチャアキJAPAN、2011ネパール、2012ザンジバル、2015カンボジア][2013/Dash島]テレビ出演

井戸掘りの穴は底なし沼

2012年09月21日 | 日記
みなさんが、深い井戸を掘ろうとするとき「ねば水」を使いますよね。

その「ねば水」って、何を使っていますか?

田んぼドロですか?それとも山でとってきた粘土?

どちらにせよ、ドロ水になりますね。

実は、この「ねば水」を作るにはコツがあるのです。

ねば水は、きめの細かい粘土を使わなくてはなりません。

ボーリングにはベントナイトという粘土の粉を水に攪拌し「ねば水」作ります。

ベントナイトは、通常1袋25kgで¥1200-前後で売っています。

でも、限られた所でしか扱ってなく、普通の建材屋では売っていません。

まあ、そこまで拘わることもないので、とりあえず粘土を溶かしましょう。

溶けた粘土水が、しばらく放置しておいても分離せずに

粘土水を保った状態になっていなくては意味がありません。

下の方に沈殿し、上の方は水になっていては「ねば水」と言えません。

分離する原因は、粘土の粒子が粗く、見た目は粘土でも実際は砂です。

ですから、本当に粘性の高いきめの細かいものを使わねばなりません。

砂の多く含んだものを使って、数日間放置しておくと

土に戻って、穴がなくなってしまいます。

また、海水などが混ざったりすると、ねば水は分離してしまうので要注意です。

ねば水の濃さは、説明が難しいのですが、

1ミリくらいの砂が沈まない程度が理想です。

場合によっては、もう少し濃くすることもあります。

濃くするには粘土の量を増やせば良いのですが、

石灰やセメントを少量分、水に解いて入れるとバッと濃くなります。

しかし、セメントはあまり使用しないほうがイイですね。


この「ねば水」が上手く管理できれば、1人前の井戸掘り職人と言っても良いでしょう。

それくらい「ねば水」というのは掘削に重要な役割を果たしています。

これをミスすると、穴を崩したり、堀鉄管が抜けなくなったりの

トラブルを引き起こします。


結局、井戸掘りは土をねば水に置き換える作業なのです。

泥水に置き換えて、ズルズルとその中にパイプが入っていけば、ほぼ完成です。

後は、その泥水を汲みだして洗えば井戸の出来上がりですね。


つまり、井戸掘りというのは、パイプが入る底なし沼を作ることなのです。

さあ、どこまでの深さまで底なし沼が作れるかな?

良いねば水を作って、立派な井戸を作ってくださいね。


では・・・(o・・o)/

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは! (しゅう)
2012-09-21 14:14:42
早速の貴重な情報!!!φ(・ェ・o)メモメモ

やはり、プロと素人では、経験値の差がものすごいものですね…(;^ω^)

よし!明日はネバ水と格闘だ!!(≧ω≦ )

そして、その後は井戸底の仕上げですよね!(ノω`)

しゅう

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