遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

ま、とりあえずコーヒーでも・・・

2005-12-01 21:41:24 | BIONEWS
オーストラリアの研究者がカフェインの記憶中枢に対する効果を調べて、前頭葉部分と注意力を活性化する部分の活動性がカフェインによって高まることが観察された。短期的記憶が良くなるという。
僕の場合、午前中に1杯と午後に2杯程度のコーヒーを飲む。一時的でも記憶力が良くなってんだろうか?

カフェインはいろいろなタンパク質リン酸化酵素を阻害することで、細胞レベルでの実験によく使われる。僕はあまり薬剤を使った実験は好まないのでカフェインを実験に使ったことはない。実験する前に自分に投与しているだけだな。(笑)
何故使わんかというと、カフェインで何か変化があったとしても細胞中の何に作用してそうなったかわからんからだ。師匠のO嶋先生が薬剤を使った実験を嫌っていたのも理由のひとつ。初期段階の教育は一生ものだ。『刷り込み』ってやつだね。O嶋教授の方針のためにいろいろと細胞の培養条件を工夫しなければならなかったりして大変だったけど、指導する立場になると分かるなぁ。それ。ターゲットが特定されている薬剤なら使いたいけどね。

記事のURLは、http://today.reuters.co.jp/news/newsArticle.aspx?type=entertainmentNews&
storyID=2005-12-01T173257Z_01_NOOTR_RTRJONC_0_JAPAN-195681-1.xml
(URLが長すぎるんで改行しました)

本日のお酒:宮崎そば焼酎 雲海
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2 コメント

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薬屋なんで (長流)
2005-12-01 23:55:14
薬の振りかけは得意です(^_^);



私の留学先のボスも嫌いでしたねえ。薬の振りかけは。。その影響で、私もあんまり薬は好きでないです(^_^);;。でも、良い薬はとっても使えますよね~。私の分野でも、ノコダゾールとかツニカマイシンとかブレフェルジンAとか、見つかってその薬理作用がわかってから格段に知見が増えましたし。この、作用点を見つけるのが私ら薬屋の仕事なんですな。苦労する割には、基礎生物研究者にはあんまり受けない地味な仕事になっちゃうんですねどね。
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薬使いますよ (はやし)
2005-12-02 00:40:53
避けられないですよね。今のお気に入りはラパマイシンです。ターゲットはTOR。これくらいはっきりしてると使う気になります。それから5FOA。ターゲットはピリミジン合成系。ま、こんなとこですかねぇ・・・。仕事が地味かどうかは、評価する人のバックグラウンドにもよるのでしょうがないですね。コテコテの遺伝学もかなり地味ですよ。自分自身が面白がってやってるというのが一番大事と思いますです。
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