ヴォーカル物ですが主張が少ない囁き系で、ボッサ的というか、Bobby McFerrin的というか。ヴォーカル自体は好きでも嫌いでもない感じ。
全体の音作りがやたらと洒落ていて、クラブ系、カフェ系と言われればそんな気も。
しかし自分はこういうの好きです。デザインジャズ。
Taylor Eigstiの鍵盤使いのセンスが超お洒落で痺れます。ああ、あの男前ジャケのひとか。この人のリーダー作だと言われても違和感の無い貢献ぶり。
Kendrick Scottの変幻自在なドラムがそこに乗っかってこのバンドの音を完成させています。
この二人がキーマンになっていると感じます。
クラブ系コーナーにあったら出会えなかったでしょうから感謝です。
ジャズの編成と楽器でこういう音世界が作れるのは素敵だし、聴いていて単調だったり奥行きが無かったりという部分が無いので、いわゆる楽器を味わうジャズ的な満足感がちゃんとあります。
全員が確実に制御されていますが、これ、このまんまライブでやって欲しいです。
盛り上がったり羽目を外したりしないで。このまんま。
もう十分出来上がっています。
これはこういう温度がカッコいい音楽ですね。
Gretchen Parlatoという人はヴォーカリストとしては控えめですが、セルフプロデュースということなのでこの音楽をまとめる力に魅力を感じました。
Gretchen Parlato/The Lost and Found
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1. Holding Back the Years
2. Winter Wind
3. How We Love
4. Juju
5. Still
6. Better Than
7. Alo Alo
8. Circling
9. Henya
10. In A Dream Remix
11. All That I Can Say
12. Me and You
13. Blue In Green
14. The Lost and Found
15. Without A Sound
Gretchen Parlato-voice, percussion
Taylor Eigsti-piano(1-6,9-11.13.14). fender rhodes(1.3.6.8.12)
hammond B3 organ(6)
Alan Hampton-guitar.vocals(5)
Derrick Hodge-acoustic bass(2,4,5,8,9,11,13,14).electric bass(1,3,6,10,15)
Kendrick Scott-drums(expect7,12)
Dayna Stephens-tenor saxophone(4,14)
2011年作品
いいですよね。Gretchen Parlato。
1枚目のアルバムの頃から注目していたのですが、これまでの3枚を通して、ボサノバの影響を感じますし、あと、これまで3枚のアルバムでいずれもWayne Shorterの曲のカバーを取り上げているあたり、Wayneの"Native Dancer"の影響や60年代のMilesの影響もあるのかなと思ったりしています。
(カバーはJuju, E.S.P., Footprints)
確か以前、来日してライブをしたことがあったと思うのですが、その時は行けなかったので、また今度機会があったら、CDできけるようなスタイリッシュなサウンドをぜひ聴きたいなと思います。
自分的には今年のJazzボーカルもので1番と言っていいくらいのアルバムです。(そんなにJazzボーカルをたくさん聴いているわけではありませんが。)
この人はバンド・サウンドの中のヴォーカリストという位置づけで捉えるのがその本質をつかむのにはよさそうだと感じました。来年,来日するようなので,聞きに行ってみようかと思っています。
ということで,TBさせて頂きます。
コメントありがとうございます。
本作は良いメンバーを知るきっかけにもなりました。曲数多くても最後までダレてなくてほんとしっかり出来ているという印象でした。
コメントありがとうございます。
昔よりジャズヴォーカル物は音作りが画一的じゃなくておもしろい盤が多いので、手を出す機会が増えています。この作品はその典型でした。
ではこちらもトラバさせて頂きます。
来日しますよねぇ。。生で聴いてみたいですねぇ。
でも、この方の場合メンバーも重要ですよね。
季節は随分ずれてしまいましたが、トラバいたします。
コメントありがとうございます。
そもそも自分のアップ時期が大分ずれていますので。
生楽器でスタイリッシュというのは好みです。
これ以外の作品もよさそうですね。いずれチェックしたいです。