綺麗なジャケと共にまさかのECMからリリース。
Youtube等で結構出ていて正式盤を期待していたので単純に嬉しいです。
しかしECMって、これは編集と音質以外ではレーベルの息は掛かってないですよね。ECMらしからぬ美味しいところのリリースというか。二人の素がレーベルカラーからそれほど離れないということだと思うのですが、いやいや、この二人はちょいちょいはみ出すんじゃないかと。
全体の印象は二人のリリカルな部分がかなり前面に出ていて、美しい録音と共にシッポリと聴かせてくれます。途中どんなに暴れても最後の一音まで気を配ってひとつの曲を仕上げています。
そして暖かみのある選曲に彼らのカラーが出ていて、対決ムードは無く音楽を楽しむ祭典といった展開もある意味彼ららしさでしょうか。
個人的には「Armando's Rhumba」の熱狂、「Blues In F」の冒頭におけるBollaniのボケ(大爆笑してしまいました。ところでこの曲はピアノが入れ替わってますね)が嬉しく、この部分がよくECMで出て来たなと嬉しく思います。そして、対決までは行かずともこの二人ならではのユーモア起点の白熱した展開を期待した部分に関しては少し残念です。あと1、2曲笑える曲があれば(ジャズで笑うっておかしいですが)ベストバランスですが、ECMではやっぱそうはいかないのかなと思いました。かえって最後の2曲はバランスを崩している気がしました。
Youtubeでの音源ですが、ここでのChickの拍をずらしたバッキングが「ヒエー」って感じの楽しい仕掛けで、Bollaniがあれよあれよと煽られていく感じが最高です。彼ららしい対話だなぁと感じるのですが、そういう遊びをもっと聴きたかったというのが正直なところです。
Chick Corea・Stefano Bollani/Orvieto
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Part I
Orvieto Improvisation No. 1
Retrato Em Branco E Preto
If I Should Lose You
Doralice
Jitterbug Waltz
A Valsa da Paula
Part II
Orvieto Improvisation No. 2
Nardis
Este Seu Olhar
Darn That Dream
Tirititran
Armando's Rhumba
Blues In F
Chick Corea-piano
Stefano Bollani-piano
2010・2011年録音
やはり録音が先で、ECMがミックスしたり、取り扱うのがあとになった、と考えられるアルバムでしたよね。それでいてレーベルカラーからは大きく逸脱はしていないようにも感じられました。
世界水準のピアニストは、一流のアスリートより反応が早いんじゃないか、って、感じですね。
この以心伝心?阿吽?すごいですよねぇ。
確かに、もっと遊び心があってもいいんですが、これでもいいや。(笑)
トラバしますね。
コメントありがとうございます。
深く繊細に、というのが想像外の収穫なのですが,遊びがもう少しあればというのが個人的な感想でした。
こんばんは。実際二人の身体能力は高そうですよね(笑)。反射大会が大人な展開なのは良いと思います。
ジャズ的な要素は確実に本作の方が感じられましたし,二人の相性も抜群だと思いました。
ということで,TBさせて頂きます。
こんばんは。コメントありがとうございます。
Modern Musicも良かったですが、中身はちょっと違いすぎますよね。上原ひろみのほうと比較してしまいますが、あっちはなぜか何回聴いても引っかからないのですが、本作はよかったです。凄く似ている気がするんですけど、なぜ駄目なのかは未だによくわからないです。また聴き返してみよう、、、。
コメントありがとうございます。
すごく集中していてきちんと出来ている音楽ですよね。個人的には少し真面目巣すぎという気がしてしまいました。