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中学国語指導案・「作文」の「指導」と「評価」方法2014

2014-05-22 21:01:16 | 中高国語など指導案
20140522up
中学国語指導案・「作文」の「指導」と「評価」方法2014

[準備・前提]
1 「作文用紙」は400字詰め原稿用紙(B5、又はA4)

2 教師の「見本作文」を必ず用意する。
   (自分が「作文の見本」を書けずに、生徒に作文を書かせることはできない)
   (又は、過去の生徒優秀作文)

3 「簡単な学習プリント」を印刷して用意する。
   (早く書き終わった生徒用。簡単、価値有り、充分時間が保てるもの)

[作文指導の授業]
1 今日の作文の「題名」を板書して示す。

2 「見本作文」を全員に配布。読み聞かせる。

3 「作文用紙」を全員に配布。
  「評価の基準DからAAA」までを、読み聞かせる。
   (評価基準は、作文用紙の下に書いておく フッターですね
   (読んでおけ、ではダメ)

  作文の評価
   D=書かない・出さない C=10行まで書いた・見本視写(写すのは立派な勉強)
   B=11行以上書いた  A=18行以上書いた
   AA=18行以上で文のうまさ・説得力などがある
   AAA=AA以上の優れた点がある


4 初めての作文指導の時間では、特に[見本の視写]について説明する。
  「視写、見て写すのも立派な勉強。どうしても書くことが思いつかない人は写しなさい」
  視写する生徒を軽視することは許さない、ということをはっきり言葉で示す。

5 「書きなさい」と指示する。

6 書けないで悩んでいる生徒には、内容のアドバイス、又は「気にせず写しなさい」と言う。
  「何を言いたいの? 口で言って教えて。・・・ああ、それで、こうこう。
   今、言ったとおりに書けばいいんです。書いて。そのとききゅうに。そうそう」

  ダメ押しするなら、赤鉛筆でうすく最初の何文字かを書いてあげる。

7 質問「はみ出してもいいですか?」 
  答え「だめです。一文字でもはみ出したら、Bです」(限定するから力がつく)

8 早く書き終わった生徒は、教卓に提出させる。
  用意した、簡単な学習プリント、を渡す。

9 「視写」していて、遅すぎる生徒はこっそり、もっと早くと言いに行く。

10 授業時間内で、できてもできなくても提出させる。
  宿題には決してしない。
  10分前くらいからそれらを予告して、あと5分、などと言うとよい。
   (まず、間違いなく全員書き終わる)

11 提出の前に予告。
  「優秀作品は名前を消して、次回配ります。勉強のためです。
   でも、どうしても配られるのが嫌な人は、左に、配らないで、と書いてください」


12 チャイムの前か同時に提出させる。

[作文評価手順]
★AかBかは、行数の問題だけだから、時間をかけない。
★作文は、二割三割り増しで、甘く・高く評価する。
  (教師自身の作文能力を省みるべし
  (「作文」は、人前で「歌を歌わせる」のに似ている、繊細な表現です。
   けなしたら、一生人前で歌えなくなった人の話をよく聞きませんか?
   同じです。だから、遠慮なく大げさに褒める、たたえる)

1 赤鉛筆を持ち、一気に読み、途中何かいいことらしき所に、全員どこかしら線を引く。

2 1枚、10秒から60秒程度(を目標に)どんどん読む。

3 18行以上、10行以上・視写、10行未満、で分けサッサと机上に積んでいく。

4 18行以上だけをもう一度読み、AA作品があるかどうか探す。AAAは滅多にない。

5 とにかく、迷わないで決断! 大きな問題ではない。

6 作文の右下に、B、Aなどと評価を大きく書く。

7 A、AAの中から優秀作品を2点選び、コピーし、番号・名前を消し、配布用に印刷。

8 そのあと、すべての作文に、大きく大きく赤鉛筆で五重丸を書く。サッサと書く。

9 コメントは書かないでよい。既に赤線が引いてある。
  漢字、言葉づかいの添削はしない。
  くだくだと、どこを直せ、など文句を書かない。(教師自身の作文能力を省みるべし)
  書き直し、などはもってのほかで、作文嫌いを増やすだけ。
  ものすごく余裕があれば、文末に
  「いいぞ」「よく書けた」「すごい」
  など一言サッサと書く。

[作文返却の授業]
★作文は書かせたら、原則として次の授業で返却する。
  (ごめんね、返せなかったから明日、を2回3回やると、生徒の信頼を無くす)
1 優秀作品(2点がよい・4点は多すぎると思う)を配布する。
2 読み聞かせて、できれば途中「ここが、こうだから良い」と言う。
3 全員の作文を返却する。
  以上。

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