Takeda's Report

備忘録的に研究の個人的メモなどをおくようにしています.どんどん忘れやすくなっているので.

CAAW-06参加記

2006年04月05日 | 会議参加記
AAAI Spring Symposium on Computational Approaches to Analyzing Weblogs
に出席しました.
http://www.umbriacom.com/aaai2006_weblog_symposium/
かなり盛況で,85名の参加者があったそうです(部屋が満員).
#たぶん実際の参加者もっといたような気がする.

我々のグループからは沼くんがActionLogを発表しました[A Weblog Grounded to
the Real World, Kosuke Numa, et al.].
発表そのものは十分だったとおもいます.
質問はこのようなメタデータのメリットはなにか?というものでした.彼がうま
く質問の意図をとらえられなかったので,ついにフォローしてしまいました.うー
ん.あとフィードバックはという質問がありました.

この会議はcomputationalといっていますが,計算機技術の新規性を発表ではな
くて,いかに分析を行ったかが主眼の発表がほとんどでした.
Sentiment analysisとかgender, age analysisが2/3ぐらいでした.

たとえば,キーワードを使った分析では,年齢分類で10-20代と性別の女性
が似た傾向を示す(内向的,Domenstic)なんて分析でした[A preliminary
investigation into sentiment analysis of informal political discourse,
Tony Mullen and Robert Malouf].
happyを示すキーワードの分析とか [].
market researchなどを考えると確かに魅力的なテーマなんでしょうけど,これ
ほどこの会議に集まっているは意外でした.だって一応AAAIの鍵なのに...
みんな工夫していろいろやっていて,それ自体は勉強になりました.

ちょっと違った発表はMSのSNSであるWallopの分析の話で,英語と中国語のパター
ンの違いを分析していました.英語ユーザにくれべると,中国語ユーザは友人招
待数が多いが,実際にLoginする頻度はかなり低い.発表者は非中国語ユーザだっ
たので,その原因まではわかっていないようでした.これはまさに文化の差でしょ
う.まさに実世界の中国人ネットワークがSNSでも展開されているということで
すよね.

- 24 Hours in the Blogosphere, Matthew Hurst
中国語PowerはWeblogの世界でも大きな影響をもたらしているらしい.
weblogs.comのPingの分析では,台湾と香港からのアクセスが多いことが示され
ている.日本のblogは日本で閉じている傾向があるのでこういうところでみえな
いでしょうね.これも文化の違いか.

- SVMs for the Blogosphere: Blog Identification and Splog Detection,
Pranam Kolari, Tim Finin, and Anupam Joshi
splogとspingの話は面白かった.splogとはSPAM weblogのことであり,spingと
はSPAM pingということ.彼らの推定によると25%のtechnoratiはSplogである
らしい.LiveJournalは低いが,blogspostはひどいらしい.

- Analyzing Iconic Consumer Brand Weblogs, Suresh Sood, Arch G. Woodside
and Ken Miller
Consumer Brand Storiesの話は僕としては初めて聞くの面白い.
why self report blog stories?
これは価値創成の話に関係ありそう.

最後は関連情報.
- TREC Blog
- WWW2006 Ecosystem
- Int. Ccnf. on Weblogs (March 2007, Boulder CO)というのは開かれるらしい.
- Artificial Intelligence Approaches to Beauty and Happinessなんてワーク
ショップがAAAIで開かれるらしい.うーん,AIも随分と遠くへ来たものです.