Takeda's Report

備忘録的に研究の個人的メモなどをおくようにしています.どんどん忘れやすくなっているので.

IBIR2006参加

2006年03月18日 | 会議参加記
International Workshop on the Interoperability of Biological Information Resources (IBIR)
http://www.wfcc.info/sympo/20060317/
に出席して,午前中の司会をする.
あとは,個人用メモ.

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Timothy B. Patric University of Wisconsin, US
"Three Dimensions of Interoperability"
彼は3つDimensionがあるという.
- いわゆるオントロジー.とくにデータタイプ
- Documentations:Dry methodを明示しないといけない.
論文にdry methodがあるかを調べたが,あんまりないことがわかる.
-- これはまさにBioportalプロジェクトのタスクオントロジーづくりでやったこ
と.こんなばかばかしいことはほかではやらないかと思ったけど,やる価値はあ
るようだ.
- 表現選択の原理

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Duncan Hull University of Manchester
"Data Integration in myGrid with Taverna"
(myGridプロジェクトのPhD学生)

UK e-Science
Phase:2001-2005 L3.5 Million
OMII-UK2005-2009 L2 Million
Open Middleware Infrasrcure omii.ack.uk

最初はTavernaの説明
あとは研究面のissues

Workflows Repositoryがあるらしい
http://workflows.mygrid.org.uk/
結構数がある.でもファイルがおいてあるだけ.
Service discovery
- Feta engine
Semantic Web Service
- Ontologyで各サービスをアノテート
Semantic Workflows?
Provenance
- Life Sciences Identifiers (LSIDs)
Taverna 2.0 2007年に予定


mixi人工知能学会コミュニティ

2006年03月09日 | 会議参加記
思いついて,mixiに人工知能学会コミュニティを作ってみました.
果たして,人工知能学会会員はどのくらいmixi会員なのか.興味あるところです.
みなさん,とりあえずコミュニティにはいってくれるとうれしいな.
もちろん,会員じゃなくてもいいですけど.

移動する日々

2006年03月07日 | 雑感
海外出張以来、滞っていた日記がやっと追いついてひと安心。
しかし帰国後も(だから)なんだか忙しい。
昨日は三島で1日発表アンド会議。今日は本郷、一ツ橋、柏、また神保町。移動しているだけで一日が終わってしまう。うーん.

San Sebastian旅行記

2006年03月07日 | 雑感
WBS会議の中身は別に書いたので,旅行の雑感を少し.
この会議が開催されたSan Sebastianという町はスペインのフランス国境近いところにあるところ.いってわかったけどバスク地方だそうだ.

どうやっていくを決めるまでは結構大変.かなりマイナーなところらしく,地球の歩き方にも4ページしかない.ネットで調べてもさすがに日本語はほとんどなし,英語でも以外にひっからない.やっぱりスペインは英語情報は少ない.どっかの語学学校のページからどうやら空港はもよりの空港ほか近隣に二つあるらしい.結局San Sebastian空港だと3本乗り継ぎなので,bilbao空港にする.

今回はパリ乗換え.乗り換え時間が往復とも1時間ほど.行きは問題なし.しかし,Bilbao空港からが大変.まずタクシーでBilbaoのbus stationへ.そこからSan Sebastian行きのバスにのる.夜中に暗い山の中をつっぱっして1時間ほどでSan Sebastianのbus station.同行の沼くんによるとホテルまでバスがあるらしかったが,ついてみるとどうもなさそう.またタクシーを拾って,なんとかホテルへ.タクシーでは”ハポネ?””シー”以外はまったくわからず.運転手はホンダ,トヨタ,スズキなどをいうばかり...
まあ,僕はそんなもんだったけど,郊外にとった沼くんはもっと大変だったようだ.

San Sebastianの町は小さいな町.美しい弧を描いているビーチがあり,夏は保養地になんでしょうね.冬だから関係ない.旧市街は小さいがまあ趣があるところ.ぐるっと回ると30分ぐらいの小ささ.最初いったとき妙に閑散としていると思ったが,そもそもシエスタ時間だったよう.だいたい,夕方から夜になればなるほど人が増えてくる.これがスペイン式?

土産物屋で日本語で話しかけられる.怪しいかなとおもったら,この店に商品を卸しているスペイン人で日本人の奥さんがいるらしい.品々を日本語で説明してもらう.ありがたい.

会議のDinnerではBilbaoにいく.Bilbaoにはゴンドラ型の橋があった.一応,機械系出身なので,面白い.DinnerではCider Houseというシドラ(りんご酒)をつくっているところであった.そのテーブルではスペイン人とポルトガル人,ブラジル人,イタリア人とラテン系ばかり.そのうち,スペイン人,ポルトガル人と僕でシドラ飲み比べになる.シドラは6%ぐらいなので,まあ簡単に酔わないとおもったけど,なにせ初めて飲む酒なので注意しながら飲む.結局ポルトガル人と僕が残る.因みに二日酔いをスペイン語でサガとかいうらしい.別に翌日サガにはならず.

帰りはちょっと大変.同様に空港までたどりつくが,飛行機がなかなか飛ばない.1時間弱遅れる.これじゃあ乗り継げないだろうなあ,とおもっていたが,結局,そもそもCDG空港が雪で大混乱が問題の元で,東京行きも1時間以上遅れて,ある意味問題なし.でも心理的に疲れるね.

やっぱりSan Sebastianは遠かったですね.

WBS2006会議報告

2006年03月06日 | 会議参加記
2/26-28に開かれたWBS2006(IADIS Internatinal Conference on Web-based Community)なる会議に出席した.

WBC2006は今回3回目となる会議だそうだが,私は初めての参加.IADISという学会が主催する会議でこの学会に参加するのも始めてであった.どうやらスペインを中心とする組織のようだ.といっても,この会議そのものは別にスペイン系というわけでもない.事実上の主催者はUniversity of TwenteのPiet Kommersであるらしい.あとでわかったが溝口先生のところに2度滞在していたこともある教育系の先生らしい.

全員で60人ぐらいの小規模の会議であった.Parallel Session3つ,Keynoteは3名.最初の説明および会議録によるとfull paperは約24%であるとのこと.我々のグループからは総研大の沼晃介君が私と共著のfull paperを発表した.彼の発表は出席者には非常に好評でSession Chairおよび出席者から質問が相次いだ.終了後も質問があった.

会議発表者の分野はおおよそ1/3-1/2が教育システム系,1/3が社会学系,1/3が情報システム系ぐらいの割合だと思われる.半分ぐらいの発表でWeb-based Communityの話が直接言及しており,教育,社会学,情報システムそれぞれからWeb-based Communityにアプローチしており,興味深かった.

キーノートはどれも面白かった.Peter Kollockは”How not to build online markets - lessons in the design of trading”とタイトルとしたTalkで,いかにB2B電子マーケットが簡単にできないかということを分析的に述べた.Commondityでないものは論外として,Commondity型の商品でも,実際の取引は人間関係が重要であり,単純に置き換えはできない.実はFavorによって経済はまわっており,これによってリスクを回避している.結局,取引における社会関係とネットワークの重要性,異なるマーケットは異なる社会技術が必要,ということを説いている.


Hermann Maurerは,"THE GROWING IMPORTANCE OF E-COMMUNITIES ON THE WEB"と称してweb上のコミュニケーション活動に関するオーバービューを示した.online dating (700M$, 2005y), Porm (2B$), online gambling (10B$)まで含めているのは面白い.
weblogとwiki, SNSがWBSの方向性だという指摘をしており,我々の研究方向とまさしく同一で,実に心強い.彼もいっているように,これらに技術的に新しいものはほとんどない.むしろシンプルさを保つことが大事.これもまさしく同意.じゃあい今後の方向性としては"Open Space for every WWW page"といっているけど,これはちょっと陳腐.まだ僕の6つの活動モデルのほうがましかな.因みにかれは未来を予見したSF小説を書いているらしい.会議のおまけについてきた...

あとは気になった発表をメモ.

VALUE NETWORKS THE SOURCE OF COLLECTIVE COMMUNITY INTELLIGENCE: ONE CASE STUDY Claudia Fernandes
この中でReferされている
Buchel B. and Raub, S., 2002. Building knowledge ? creating value networks. In European Management Journal, Vol20, No 6, pp 587-596.
も気になる.Value network modelなるものがあるらしい.

FINDING EVIDENCE OF COMMUNITY FROM BLOGGING CO-CITATIONS: A SOCIAL NETWORK ANALYTIC APPROACH
Alvin Chin, Mark Chignell

あととなりの会議(IADIS)でRichard Stallmanが招待講演で聞きに行く.ソフトウエアのフリーダムの話.いつもの話でとくに新しい話はない.長い間をおいたりと,喋り方は宗教がかっている.みんな,シーンとなってきいていた.
質問で,「あなたの話は陰謀があるとか...」という質問に猛烈に反論.陰謀
じゃなくて事実だと.

全般的にいうと思いかけずみっけものの会議だった.この会議はWeb-based Communityと多分名乗る唯一の会議でしょう.実際発表の半分ぐらいはちゃんとWeb-based Communityに言及しており,それなりに求心力があるようだ.まあ,学際的な会議なので普通の意味でのQualityを計る事は難しいが,とりあえずテーマはまさに僕らのやりたいことなので,今後ともこの会議と関わっていくことは有意義であると考えている.