散歩日記XX

主に趣味の話を書いているブログです。

なぜか仙台(4)創業72年

2022-06-17 18:28:16 | 飲み歩き・日本国内
それでは仙台で居酒屋と言えばここの名前が挙がることも多い、文化横丁にある創業72年の「G」へ。まず、文化横丁に味がある。残念ながらまだ日が明るいのだが、夜のこちらはさぞかし雰囲気があるだろう。



その小路からさらに細い小径へと入る。



不安になってくるような小道を前進する。



突き当りを左へ数メートル。斜めになった暖簾と看板がある(ちなみにこの写真は事前偵察の時のものである)。



店の開店は16時半説と17時説があった。17時に入ったところ、先客が7名くらいいたので、16時半開店なのかな? 公式には17時だが、用意ができたら少し早めに開けるということもあるのかも。何とかそんなに混雑しない感じで座れて、1杯目は高清水辛口を燗してもらう。



ここは創業72年という歴史もさることながら、酒を頼むと自動的に決まった通しがついてきて、酒は4杯限りという形をずっと守り続けているらしい。もう閉店してしまった横浜の居酒屋が通称「三杯屋」と言われ、酒は三杯限り(その前のビールは可)だったが、ここはその意味では「四杯屋」ということになるのかもしれない(ここの四杯はビールも含んでいる模様)。それから、決まった通しが付いてくるが、それ以外にも食べ物メニューはあり、注文することは可能である。

さて、1つめの通しはぬか漬け(大根、ニンジン、キュウリ)と蒸しホヤ、キュウリ味噌で、1品目には良いのではなかろうか。



蒸しホヤは初めて食べたが、なかなか美味いものである。そして早まらないようにのんびり飲んでいると、先に2、3杯目と頼む人がいるので、この先の展望が見えてくる。よし2杯目には国盛にごりを頼むことにしよう。



2つめの通しは海苔、ネギ、鰹節を乗せた、しっかりした密度のある冷奴だ。夏にぴったりである。


→店が暗く、写真がボケたので小さめで。

酒のコップはそんなに大きくないので、スイスイ飲めてしまう。3杯目は高清水初しぼりを冷やでもらおう。通しは、主役と言ってもいい刺身(鯵、鰹、さわら)が出てきた。鰺の歯ごたえ、さわらの口どけと相当うまい。



最初の計画では、もう一軒行くことを考えると3杯で打ち止めにしようと思っていたんだよね。しかしながら、この店の通しを最後まで見届けたい、いや食べたい。締めの4杯目はもう一度最初に帰って高清水燗だ。



そして通し(通しが連続で出るというよりは、ミニコースって感じだよね)はおでんと味噌汁から選択で、私はおでんを注文。小さな盛り合わせは白滝、さつま揚げ、竹輪、玉子の4品である。これがまた美味いのだ。



酒は受け皿まで一杯に入れられるため、手元に持ってくるときに少々こぼしてしまったのだが、店の女将さんが隣の人に注ぐ時に「こぼさないようにするには、受け皿からコップを浮かせればよい」と教えていた。私はついその人と顔を見合わせて「私の時にも言ってくれれば…」と苦笑するのであった。

この店の雰囲気だが、まことに好ましく静かに飲めることは間違いないだろう。ただし、私もそうなのだが、観光ついでで初めて来る人が多く、微妙に作法が分からず、バタつくケースが目についた。とにかくじっくり腰を据えて、多少のことには慌てず、静かに飲むのが良かろうと言っておきたい。

すっかり飲み過ぎた私であるが、多分、静かに店を出た。1時間半の滞在である。



少し日が陰り、あたりの雰囲気が良くなってきた。

コメント    この記事についてブログを書く
« なぜか仙台(3)ホテル他 | トップ | なぜか仙台(5)創業73年 »

コメントを投稿