散歩日記XX

主に趣味の話を書いているブログです。

2021年の本

2022-01-01 08:24:18 | 読書
2021年に読んだ本の中から、面白かったものを上げる。

「コミュ障探偵の地味すぎる事件簿」似鳥鶏
「ジグソーパズル48」乾くるみ
「シャーロック・ホームズたちの新冒険」田中啓文
「慟哭は聴こえない」丸山正樹
「殺し屋、続けてます。」石持浅海

「昭和平成令和定食紀行」今柊二
「星詠師の記憶」阿津川辰海
「ネットワーク・エフェクト」マーサ・ウェルズ
「なぜ、そのウイスキーが死を招いたのか」三沢陽一
「ノワール・レヴナント」浅倉秋成

「medium 霊媒探偵城塚翡翠」相沢沙呼
「伝説の艦隊3」ニック・ウェブ
「謎を買うならコンビニで」秋保水菓
「四元館の殺人」早坂吝
「ヘブンメイカー」恒川幸太郎

「アンデッドガール・マーダーファルス1」青崎有吾
「超動く家にて」宮内悠介
「叙述トリック短編集」似鳥鶏
「グラスバードは還らない」市川憂人
「かがみの孤城 上下」辻村深月

「エゴに捧げるトリック」矢庭優日
「密室から黒猫を取り出す方法」北山猛邦
「編集長の条件」長崎尚志

*****
さて、この中から特に良かったものを選出すると、以下となる。

「星詠師の記憶」阿津川辰海
未来予知という科学で解明できない現象が設定にありながら、話の筋道は極めて論理的。最後の最後まで設定を生かし切った推理小説。

「ノワール・レヴナント」浅倉秋成
特異ではあるが、あまり役に立ちそうもない能力を持つ主人公たち。話の筋がどっちに進み、そこで能力はどう生かされるのか。前半部のワクワク加減は素晴らしい。後半の敵役の凡庸さに減点するも、面白かった。

「かがみの孤城 上下」辻村深月
辻村深月はこういうのを書けばいいんです。

昨年のようにベスト5をあげることができず、3作のピックアップとなった。いずれも謎を中心に置いた小説でありながら、推理小説とも言い切れない話で(「星詠師の記憶」は推理小説ジャンルで良いだろう)、割とジャンル境界作を好まない私にしては珍しい選定かもしれない。また、現在の科学で認知されていない現象・世界が設定として持ち込まれており、純粋な推理小説だけでは、驚きに限界が来ているのかなとも思う。

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