散歩日記XX

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琴似で飲もう(2)

2021-11-04 20:10:47 | 飲み歩き・琴似界隈
1軒目で余力を残したのだから、当然もう1軒行く。JR琴似駅の方まで歩いて、バー「D」へ。先客がカウンター奥に1名いるので、私は手前の端に座ることにしよう。

今月の新入荷から、1杯目はサッポロウイスキー蝦夷だ。これは主に焼酎を作っているメーカー作のウイスキーなので、思わず「大丈夫?」と聞いてしまったのだが、先入観から来る、大変失礼な質問であった。いや、かなり美味いよ。


→写真、暗すぎ御免。

スコットランドから輸入したモルト原酒に加え、自社製造で31年以上樽熟成させたグレーンアルコールを使っているとのことで、それは美味いだろう。値段もお手頃だし、見たら飲むことをお勧めしておきたい。

2杯目はがらりと趣向を変えて、アイラブレンデッドモルト(ジェネラルウイスキー)を注文。今度はボウモアとカリラをブレンドしたウイスキーということで、こんなスモーキーで濃厚、かつ美味いやつをこの値段で出してよいのだろうか。妙に名前だけ有名で高いウイスキーを飲むなら、絶対こっちを飲んで下さいという、これまたお勧めウイスキーだ。



今月は千円前後の価格帯で良いのが揃っているな。となると、高いベンリネスも気になっていたのだが、静岡プロローグWを注文してみよう。世界唯一の「薪直火蒸留機」というキャッチフレーズにもちょっと惹かれたところはある(ちなみに余市は世界唯一の石炭直火蒸留)。



さて、早速飲んでみると、スモーキーさはそれほどでもないが、草原を思わせる爽やかな味。そして後から穀物の風味が口に広がる、なかなか素敵な味わいだ。これも今月のヒット作。メーカーのガイアフロー静岡蒸留所には今後も期待だな。

ということで、お手頃3杯ですっかり満足し、勘定書きを見て「えっ、こんな値段ですか」と、低価格に少々驚いてしまった。でも、なかなかこの価格帯のウイスキーで良いものは難しいようで、今日飲んだどれも、もっと高い値段がついてもおかしくないものなあ。幸せな時期も残り少ないのかもしれない(円安で海外に買い負ける)。

帰りは、コンビニに用事があったため、琴似の本通りから一本東の通りを歩いて帰った。



飲み屋さんの景気はいかばかりであろうか。
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琴似で飲もう(1)

2021-11-04 18:45:05 | 飲み歩き・琴似界隈
今日は仕事を終えて、即、琴似の街に出る。昨日の昼間も酒を飲んでしまったが、今日も夕食を兼ねて、居酒屋「D」へ。先客は無く、カウンター席の定位置に座る。ちょっと寒かったから、1杯目は燗酒だな。

ということで、岩手の酒AKABUを出してもらい、通しは赤蕪とツナとちくわの和え物。「(カブの)駄洒落ですね」とマスター。私も思わず「カブりましたね」とつまらないことを言ってしまう。



赤蕪は酸味のある味付けで、食欲が湧いてきた。



さて、燗酒に合わせるのは今日も刺身だ。手前から時計回りに、タチ、天然ブリ、しめ鯖、タコ頭、桜マスルイベ、イカ、牡蠣ルイベの7種類である。天然ブリが気になったので食べてみると、非常に上質な魚の身である。脂はまだそれほど乗っていないが、その方が身の味は分かるのだ。



つぎに気になったのが、見るからに新鮮に見えるイカ。歯ごたえが良くいい味だ。タチも濃厚というほどではないが、さっぱりと口溶けが良い。しめ鯖も美味いし、個性的な面々の中でのタコ頭には安らぎがある。

酒はぐんぐん進み、玉川自然仕込純米酒(山廃)やんわりを燗で出してもらう。5年ほど常温熟成したということで、色と酸味が出ているが、アルコール度数が低めらしく、柔らかな味。これは燗酒に向いていると思う。



新生姜を角切りにして付けたものをつまみに、次の品を待つ(奥の黄色っぽいのが燗酒)。



魚から一転して肉が食べたくなり、豚ロースの味噌漬け焼きを注文した。ほどよくしみ込んだ味噌味に、縁の辺りの脂身もたまらない。今まさに食べたかったのが、これなのである。



ということで、毎回全力を出すわけにも行かず、注文を軽めに抑えたところで勘定をしてもらう。他の客は私の後に3人組が来て、店の奥の方で飲んでいた。なかなか景気が良くなったとまではいかないが、また来るようにします。

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